「なぜ3割間伐か?」林業の疑問に答える本 の商品レビュー
仕事の意味、技術の根拠が分かれば林業は楽しい。 そもそもが理解できれば、すっきり納得の仕事が出来る。森林科学者・藤森隆郎が答えます。「なぜそうなのか?」を問い続けてほしい。仕事への誇りを持ち続けるためにも。(2015年刊) ・はじめに ・質問1 造林のことはどうなっているのか? ...
仕事の意味、技術の根拠が分かれば林業は楽しい。 そもそもが理解できれば、すっきり納得の仕事が出来る。森林科学者・藤森隆郎が答えます。「なぜそうなのか?」を問い続けてほしい。仕事への誇りを持ち続けるためにも。(2015年刊) ・はじめに ・質問1 造林のことはどうなっているのか? ・質問2 豊かな森とは? ・質問3 森づくりの目標とは? ・質問4 生産と環境を両立できないか? ・質問5 技術の根拠はどこにあるのか? ・質問6 安く使える労働力という発想には反対 ・質問7 きれいな森、いい山の条件とは? ・質問8 伐採跡地、裸地は放置しておいても森に戻るのか? ・質問9 大径材のゆくえ ・質問10「低質材」と切り捨てていいのだろうか? ・質問11再生可能エネルギーで自給できる農山村地域の存在 ・すべての答えの奥にあるもの タイトルに魅かれて購入。なぜ3割間伐なのか知りたかったのだが、本書を読んでもその答えは得られない。 本書の肝は「なぜそうなのか?を問い続けてほしい」という点にある。ゆえに、著者も、簡単に答えを教えてくれないし(考えるためのヒントは教えてくれる。)、そもそも自然は千差万別、一律な、答えがあるはずがないのだ。平易な言葉で書かれており、わかりやすい。知的な刺激を受ける本である。
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