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流体 ―構造連成問題の数値解析 の商品レビュー

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2019/11/19

 連成問題とは、例えば水の流れを受ける物体が水圧によって変形し、その変形挙動が水の流れに影響を及ぼし、それによって水圧状況が変化し・・・といったように、異なる2つ以上の系が相互に影響を及ぼしあう問題のことを指します。このような連成の考え方は様々な現実問題に適用できます。というより...

 連成問題とは、例えば水の流れを受ける物体が水圧によって変形し、その変形挙動が水の流れに影響を及ぼし、それによって水圧状況が変化し・・・といったように、異なる2つ以上の系が相互に影響を及ぼしあう問題のことを指します。このような連成の考え方は様々な現実問題に適用できます。というより、全ての工学的な問題は、厳密に考えるならば、何らかの連成効果を考慮する必要があります。例えば自動車のボディ周りにおける空気の流れを解析する場合、多小なりともボディは変形し、それによって流れの状態は変化します。ただし、実務上では、計算コストを節約するために変形は十分微小であり連成効果は無視できるものと仮定して解析を行ないます。一方、連成効果が無視できないもしくは連成を考慮すれば解析精度の向上が見込まれるような問題も多くあります。一般に、連成を考慮した解析は莫大な計算リソースを必要としますが、近年は計算機性能の急激な発達によって、複数の系からなる連成問題をダイレクトに解くような計算手法も開発されています。  本書は、最も代表的な連成問題である流体-構造連成を対象として、基礎理論の構築から計算例までを網羅的かつ詳細に解説しています。計算工学に興味がある方に是非読んでいただきたい一冊です。 (ラーニング・アドバイザー/構造エネルギー工学 OMURA) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/book/1694741

Posted byブクログ