全文読破 柳田国男の先祖の話 の商品レビュー
「全文読破柳田国男の先祖の話」石井正己著、三弥井書店、2015.12.01 318p ¥2,700 C0093 (2021.03.31読了)(2021.03.22借入) 2021年3月のEテレの「100分de名著」は、「100分de災害を考える」です。 その第2回で紹介されている...
「全文読破柳田国男の先祖の話」石井正己著、三弥井書店、2015.12.01 318p ¥2,700 C0093 (2021.03.31読了)(2021.03.22借入) 2021年3月のEテレの「100分de名著」は、「100分de災害を考える」です。 その第2回で紹介されている本が柳田国男『先祖の話』です。図書館の蔵書検索で検索してみたら、角川ソフィア文庫版はなく、この本がありました。フリガナと解説付きということなので、読みやすいかなと思って借りてきました。 日本に仏教が入ってくる前には、日本人は「死者」についてどのように考えていたのかを各地に残る伝統行事や言い伝えなどを通して探っています。 興味深く読むことができました。 【目次】 空襲警報の中で書かれた『先祖の話』 石井正己 自序 一 二通りの解釈 二 小さな一つの実例 三 家の初代 四 御先祖になる 五 相続制と二種の分家 六 隠居と部屋 七 今と昔とのちがい 八 先祖の心づかい 九 武家繁栄の実情 一〇 遠国分家 一一 家督の重要性 一二 家の伝統 一三 まきと親類と 一四 まきの結合力 一五 めでたい日 一六 門明け・門開き 一七 巻うち年始の起原 一八 年の神は家の神 一九 年棚と明きの方 二〇 神の御やしない 二一 盆と正月の類似 二二 歳徳神の御姿 二三 先祖祭の観念 二四 先祖祭の期日 二五 先祖正月 二六 親神の社 二七 ほとけの正月 二八 御斎日 二九 四月の先祖祭 三〇 田の神と山の神 三一~八一 〔省略〕 参考文献 東日本大震災後の未来を考えるために 石井正己 ●正月と盆(58頁) もとは正月も盆と同じように、家へ先祖の霊の戻って来る嬉しい再会の日であった。 ●新年は16日(100頁) 以前の民間の新年が、いわゆる望の夜・望の日であった 一年の第一日は、今いう一五日の夕から、一六日の晩までであった。そうしてこの一六日は、今でも多くの土地の先祖祭りの日なのである。 ☆関連図書(既読) 「遠野物語」柳田国男著、角川文庫、1955.10.05 「『遠野物語』を読み解く」石井正己著、平凡社新書、2009.05.15 「柳田国男「遠野物語」」石井正己著、NHK出版、2014.06.01 「遠野物語へようこそ」三浦佑之・赤坂憲雄著、ちくまプリマー新書、2010.01.10 (「BOOK」データベースより)AMAZON 先祖の話ってどんな話?お正月とお盆はなぜ故郷に帰省するか。人は死んだらどうなるのか?現代ではなじみにくい単語や、実感しづらい行事など、すべての漢字に振り仮名をつけて声に出してすらすら読める。戦後70年を経た今なお、当時の世界観にすこしでも近づけるよう、難解な語句に丁寧な注釈をそえる。
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