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火星の人 新版(上) の商品レビュー

4.3

94件のお客様レビュー

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2024/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者アンディウィアーの『プロジェクト・ヘイルメアリー』では、地球との交信はなかったと記憶しており、本作『火星の人』でもワトニーが1人で日記を書き続けるのだろうと思っていた。 だからこそ、NASAがワトニーが生きていることを発見し、通信できたことが衝撃だった。あぁ、そのパターンもあるのかと、驚いた。 下巻への繋げ方も上手い。ワトニー救出のためのロケットは失敗に終わってしまい、落胆しているところにワトニーからこんな連絡が入ってくる。 「ワトニー:打ち上げはどうでした?」

Posted byブクログ

2024/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公ワトニーの日記形式で話が進み、ちょっと飽きてきたころにNASAが衛星画像でワトニーの生存を知り、公表されて世界中が大騒ぎになるところから一気に面白くなった。 ヘイル・メアリー同様、トラブルに対応する知識、情報量が多く、組織のなかで個性的なメンバーがそれぞれの役割を果たしながら、大きな計画を動かして行く流れが上手いと思う。下っ端のミンディの呼び出しにヴェンカトが応じて話を聞くところと、計画途中のプロジェクトから部品を横取りしてロケットを急造して打ち上げる話が良かった。 世界中が注目するなか、威信をかけてワトニー救出計画を進めるNASAの緊迫した様子と、脳天気なワトニーとの温度差が面白いものの、ワトニーの寒いジョークがノイズになって主人公がイマイチ好きになれなかった。寒いだけならまだしも、お前らの母親は娼婦だは主人公の言葉とは思えないし、出版社はよく許したなと思う。 「あらすじ覚え書き」 火星に人間を送り込んで調査、実験を行うアレス計画。その3回目のミッションで火星探査に訪れたアレス3のクルー達だが、突然の砂嵐でMAV(火星上昇機)転倒のおそれが出てきたため、ルイス船長は地球への帰還を決定する。MAVへ向かう途中、折れたアンテナにスーツを貫かれた植物学者ワトニーが行方不明となる。 運良く生き延びたワトニーだが、他のクルーはすでに火星を去ったあとだった。アレス4のクルーがやってくる4年後まで生存できれば救助の可能性があるが、ハブ(居住施設)にはクルーが50日過ごすための食料しか残されていない。ワトニーは残されたもので土や水を作り、ハブの内部でジャガイモを育て始める。 ローバー(探査車)で旅に出たワトニーは、1997年の火星探査計画で通信途絶した着陸機パスファインダーを掘り起こして修理する。NASAとの通信を回復させ、衛星画像によって自分の生存が世界中に知られていること、自分の救出プロジェクトが進んでいることなどを知る。火星の食料はアレス4の到着までもたない。ワトニーの元にある食料は462日分。物資を乗せたMDV(火星降下機)が火星に到着するには414日かかる。NASAは計画途中のブースターを転用してMDVを打ち上げるが、予期せぬトラブルによりロケットは墜落してしまう。

Posted byブクログ

2024/07/08

火星に一人取り残された宇宙飛行士のサバイバル。 結構 前に読んでいた。最近、やっと映画を鑑賞。豆栽培と記憶していたが芋だった。

Posted byブクログ

2024/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻まで読了。 火星に取り残された宇宙飛行士が、生存のために奮闘する様を描くSF長編。 専門的な知識に関する描写は理解が難しいけれど、主人公のユーモラスな語り口でどんどん読ませられてしまった。

Posted byブクログ

2024/06/23

科学的な話はあまり理解できず話半分で読み進めていたがそれでも面白い。主人公のキャラクターが良くて、緊張と緩和が心地良い。下巻の展開が読めるけど、それでも読みたくなる魅力がある。

Posted byブクログ

2024/06/24

頭脳派ポジティブなワトニーのキャラクターが良い。登場人物みんな頭がよく、悪人が出てこないのも良い。 お気に入りの表現は「ジャガたち」。原文ではどう書かれているのか気になる。

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2024/06/06

 予期せぬ展開に対し、予期せぬ手法で問題解決する。主人公が持つ、臨機応変さがストーリーのポイントです。

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2024/06/04

ワトニーがとにかく前向きでポジティブなのが良い。かと言って能天気でもやけっぱちなわけでもなく、持てる知識を総動員して立ち向かうところがまた良い(とは言え火星の制限された環境では限界もあるので、“ヘイルメアリー”的なプレーもあるけど) しかしいいところで下巻に続きますねえ

Posted byブクログ

2024/05/08

アンディ・ウィアー(1972年~)氏は、米カリフォルニア州生まれ、幼少期よりSF好きで、15歳の頃からプログラマーとして働き、その後カリフォルニア大学サンディエゴ校でコンピュータ・サイエンスを学んで、様々なソフトウェア会社で働く。 ウィアーはもともと作家志望で、2009年から「火...

アンディ・ウィアー(1972年~)氏は、米カリフォルニア州生まれ、幼少期よりSF好きで、15歳の頃からプログラマーとして働き、その後カリフォルニア大学サンディエゴ校でコンピュータ・サイエンスを学んで、様々なソフトウェア会社で働く。 ウィアーはもともと作家志望で、2009年から「火星の人」を自身のウェブサイトで1章ずつ無償で公開していたが、読者からまとめて読みたいとの声が寄せられるようになり、2011年にkindle版で最低価格の99セントで出版したところ、発売3ヶ月で35,000ダウンロードを記録し、SF部門のトップ5となった。その後、大手出版社と契約を結び、2014年に刊行されたハードカバーは、新人のデビュー作では異例のニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー12位に入り、2015年には『オデッセイ』(原題は小説と同じ『The Martian』)として映画化もされた。 私はSFファンということではないが(以前に読んだのは『2001年宇宙の旅』くらいか。。。)、先日手にした『星を継ぐもの』がなかなか面白く、同じ宇宙物のハードSFで、評判も高い本書を読んでみた。 ストーリーはシンプルで、有人火星探査中の不慮の事故で火星に一人置き去りにされた主人公マーク・ワトニーの18ヶ月に及ぶサバイバルと生還を描いており、その内容から、SF評論家・中村融氏の解説によれば、「火星のロビンソン・クルーソー」或いは「『アポロ13号』+『キャスト・アウェイ』」と呼ばれているという。また、火星にとり残された人間のサバイバルを描いた作品は、これまでにも多数あったものの、本作品が大ヒットした理由は、シンプルに(ミッションを妨害しようとする陰謀やら火星の生命の発見やらのサブ・ストーリーを加えずに)、火星で生き延びるための苦闘と、救出作戦の立案実行に焦点を絞り、科学的かつ緻密に描いたことにあるという。 確かに、どのようにして、長期に亘り食物を確保するか、地球との通信手段を回復するか、救出のために火星に戻ってきた探査船にコンタクトするか等々、難題には事欠かず、それらを、植物学者とメカニカル・エンジニアとしての知見を総動員して、一つずつ乗り越えていくプロセスは究極のハードSFで、ノンフィクション好みの私も、十分に楽しむことができた。また、絶体絶命とも言えそうな環境でも、マークが常にポジティブで、ほどよいユーモアを持って対処していく点も、アメリカ的・ハリウッド好みと言えるかも知れない。(その点は、アポロ13号の事故と生還を描いたものとは異なる) 機会があれば、映画『オデッセイ』も見てみたいものである。 (2024年5月了)

Posted byブクログ

2024/04/03

SF文学賞の星雲賞受賞作 予期せぬ事故で火星に取り残された一人の宇宙飛行士。当然ながら、既に死んだと思われています。 火星に残された宇宙飛行士は、植物学者でもありました。食料確保の為、涙ぐましい創意工夫でじゃがいもを育てます。 そして、彼はメカニカルエンジニアでもありました。火...

SF文学賞の星雲賞受賞作 予期せぬ事故で火星に取り残された一人の宇宙飛行士。当然ながら、既に死んだと思われています。 火星に残された宇宙飛行士は、植物学者でもありました。食料確保の為、涙ぐましい創意工夫でじゃがいもを育てます。 そして、彼はメカニカルエンジニアでもありました。火星に残されている機材を創意工夫で地球との通信確保に奔走します。 明るく前向きの好人物な宇宙遭難者。 あるものでなんでも作る器用さは、火星の小野田少尉。 さて、下巻。

Posted byブクログ