1,800円以上の注文で送料無料

エコハウスのウソ 増補改訂版 の商品レビュー

3.5

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

建築系のブログで紹介(住宅の性能を考えるうえで唯一読む価値がある的な感じで紹介)されていたことから読んでみた。 (感じた要点) ・高気密高断熱が必要 ・吹き抜けはだめ ・窓の配置、大きさには気をつけて設計が必要 ・夏より冬を重視した家づくりをすること  (冬のほうが室内外の温度差が大きい=エネルギーを消費する=エコを目指すなら冬をよく見て設計すること) ・エアコンはとても効率が良いので活用が良い、が、エアコンの能力を発揮(空気は熱を伝えにくい)できる住宅設計が必要。でもそれが難しい。 ・太陽光や蓄電池での電気利用ではエコ≠電気、平時には蓄電池不要で、非常所でも発電機など代替手段のほうが安い 所々で例えが出てきたが、当方にはやや分かりにくかったり、わざわざそこまで簡易化して解説しなくてもと思った箇所が見受けられた。 それなりに知っている内容が多かったから、そう感じたのかもしれない。 高気密高断熱住宅やエコとは何かを丁寧に説明していると思う。 しかし、具体的にどうしたら良い住宅を建てられるのかまでは言及できていなかったので、そこが残念。 もっと実践的な知識が欲しい人には物足りないかもしれない。

Posted byブクログ

2023/05/04

エコハウスについての正しい理解を深めてもらうための本。 建設業界に属する者として読んでおきたい一冊であり、どうすればより快適な住宅に住む事が出来るのかについて書かれている。 住宅には断熱と気密が重要で有り、それを上手くコントロールすることが重要である事、そしてHEMSや自然エネル...

エコハウスについての正しい理解を深めてもらうための本。 建設業界に属する者として読んでおきたい一冊であり、どうすればより快適な住宅に住む事が出来るのかについて書かれている。 住宅には断熱と気密が重要で有り、それを上手くコントロールすることが重要である事、そしてHEMSや自然エネルギーのようなよく聞かれるエコ方法の有効性などにも触れており今まで読んできたエコハウス系の中で一番読みやすい本であると感じた。続編も出ているのでそちらも読んでいきたいです。

Posted byブクログ

2022/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

住宅の環境設備に関して勉強のため購入 世間一般で何となく思われている断熱・気密・冷暖房や再エネ等の間違った認識を科学的根拠に基づいて訂正していく内容。自分も思い込みで勝手に決めつていたことや、いろんな説があって実際どうなのかが分からない内容に関して根拠込みで理解できたので今後の実務に活かせる本だった。再生可能エネルにーに関しては年々状況が変わっているところなのでこの本が改訂された2015年の考え方は少し参考になりにくいところもあった。 備忘録 ・冬を旨とすべし  徒然草の一節に「家の作りやうは夏を旨とすべし」とあるが、夏の通風などを意識しすぎると冬寒い家になってしまう。年間で冷暖房なしで通風のみにより快適に暮らせる期間は1割程度。一方暖房が必要な期間は温暖地でも6割と非常に長い。断熱は冬基準で考えることで夏の暑さも防ぐことが出来る。 ・気密性が肝要。どれだけ断熱性を上げても気密が悪ければ内外の空気は非制御下で入れ替わってしまう。機械換気もまともに機能しなくなる。 エアコンに関して ・年間での冷房の消費エネルギーは暖房や給湯器・照明家電に比べると非常に少ない。(年中使用するため) ・フルパワーで稼働しないエアコンは効率が落ちるのでいたずらにハイパワーのエアコンにすれば良いという訳ではない。APFが高いエアコンを選び、フルパワー稼働しないと予想される物はデュアルコンプレッサーを選ぶ。 ・卓越風は周囲の建物状況によって異なるのでデータから読むのが困難。どこから吹いても取り込めるような窓をつけておくべき。 ・夏専用の対策はあまりやりすぎると冬に悪い影響を及ぼす事がある。断熱だけは夏冬共通で使えるのでまずは断熱性を上げること。日射遮蔽はほどほどに。

Posted byブクログ

2020/06/11

住んでいる家の光熱費に関する省エネや節約に対して、イメージ先行で認識されている事について客観的に検証している。東大の先生が。 夏の節電にクーラーがよく目の敵にされるが、それよりも給湯関連の方が影響は大きい。熱中症のリスクも踏まえて何を節約するかを考えるべし。 高気密・高断熱の...

住んでいる家の光熱費に関する省エネや節約に対して、イメージ先行で認識されている事について客観的に検証している。東大の先生が。 夏の節電にクーラーがよく目の敵にされるが、それよりも給湯関連の方が影響は大きい。熱中症のリスクも踏まえて何を節約するかを考えるべし。 高気密・高断熱の住宅に興味があり、辿り着いた本書。それが主の内容ではなかったが、客観的なデータに基づいた分かりやすい表現で勉強になった。

Posted byブクログ

2018/11/25

ローイーコーティングは、南窓には、透過型、東西窓には遮蔽型がセオリー、カラーによって日射取得率(η(イータ)値が変わる 設計者・施工者に質問 断熱はどの程度にしていますか? Q値はどれくらいですか? 気密・防湿をどう考えますか? c値はどれくらいですか? 冷房暖房より、給湯や...

ローイーコーティングは、南窓には、透過型、東西窓には遮蔽型がセオリー、カラーによって日射取得率(η(イータ)値が変わる 設計者・施工者に質問 断熱はどの程度にしていますか? Q値はどれくらいですか? 気密・防湿をどう考えますか? c値はどれくらいですか? 冷房暖房より、給湯や照明、家電のエネルギー消費の方がはるかに多い エアコンは年間エネルギー効率APFが高いもの、小型の能力の中からAPFの高い機種を選ぶ、冷房能力2.5kW程度がコストと性能のバランスが一番との噂、複数配置 夏場はエアコンを弱冷房で動かし続けるのが一番快適で省エネ 通風は現実むずかしい 卓越風は気まぐれ、どんな向きからも取り入れる工夫が必要、人のいるところに届き、開けるのが楽しい窓に。 LED照明は節電だけではなく、内部発熱低減にも有効 電気で熱が欲しければ必ずヒートポンプを使うのが鉄則 南面には適度な庇、西面には外遮蔽が必須、樹木程度では防ぎきれない スダレをぶら下げるフックだけ用意でも良い 屋根にトップライトを安易に付けないのは基本中の基本、屋根の断熱をしっかり 日本では夏の夜間放射は効かない、しかし冬は夜間放射が猛威を振るう 吹き抜けは、高断熱・高気密なら大丈夫だか、基本的には暖房は難しい、特にリビング階段は、二階をいつも暖房するしかない 機械換気には気密が必要 ブラインドは太陽光を上手に拡散させる事で、窓際を穏やかにし、部屋の奥まで光を届ける 大窓からの直射光は部屋を暗くする 高いところにハイサイドが模範解答 使い方を間違えなければ、エアコンは究極の暖房器具、「必要最低温」が省エネのカギ 床を隅々まで温めたければ、温水暖房が最も確実、床下エアコンは実績豊富な設計者に相談が必須 エアコンは屋内機も屋外機も空気の流れを妨げるような隠し方をしない事 屋外機を一台で済ませるマルチエアコンはダメ 床暖房、実は弱点をいくつも持っている 放射は手強い 薪ストーブはハイテク、ポイントは置き場所と煙突、素人判断は危険 地球上のエネルギーはほぼ全て太陽の恵み 世界の再生可能エネは風力中心、太陽光発電は設備容量の割には発電量が少ない 太陽光発電と太陽熱給湯設備を変換効率で議論してもあまり意味はない、要は導入コストの問題 節湯こそがコスパ最強の節約行動 浴槽180?138円、シャワー10分77円 小流量シャワーヘッドも有効 経産省ZEHはHEAT20G1レベルの外皮+高効率設備+PV 5kW エコキュートは省エネモードで深夜のみモードは効率悪い 電気・ガスを組み合わせたハイブリッド給湯機や暖房機が登場してきている 電気とガスのどちらかにこだわるのは無意味

Posted byブクログ

2016/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

断熱の話になる。まあ、給湯の温度設定を下げて節水シャワー入れて窓をもうちょっとましなサッシにすればいいのはわかっているんだけれどね。りf-無駄とそれこそすっ貸す科のところから始まるわけだから。

Posted byブクログ

2016/02/25

増補改訂版が出てからほぼ1カ月で第2刷が出ています。 時宜を得ているということでしょう。 エコが錦の御旗となり、エコだと謳ってあればそれで満足してしまう人、場面が多くなりました。 本当にエコなのかどうか、住まいのあれこれを冷静に、平易に科学的に検証していく本です。 エコというイ...

増補改訂版が出てからほぼ1カ月で第2刷が出ています。 時宜を得ているということでしょう。 エコが錦の御旗となり、エコだと謳ってあればそれで満足してしまう人、場面が多くなりました。 本当にエコなのかどうか、住まいのあれこれを冷静に、平易に科学的に検証していく本です。 エコというイメージ戦略にひっかからないために、家を作ろうとする人買おうとする人は読んでおいたほうがいいかも。

Posted byブクログ

2016/05/07

建築雑誌のいう「エコハウス」はトータルではなくピンポイント。人と気候、建物の外皮性能、冷房、夏への備え、吹き抜け・大開口、暖房、再生可能エネルギー、電気、の観点から、日本の現状を科学的数値や図解で示す。 省エネ住宅を建てようとする人向けのバイブルのような本。次は、既存の非エコを...

建築雑誌のいう「エコハウス」はトータルではなくピンポイント。人と気候、建物の外皮性能、冷房、夏への備え、吹き抜け・大開口、暖房、再生可能エネルギー、電気、の観点から、日本の現状を科学的数値や図解で示す。 省エネ住宅を建てようとする人向けのバイブルのような本。次は、既存の非エコを、どうしたらエコにできるのか知りたいです。

Posted byブクログ