アメリカの真の支配者 コーク一族 の商品レビュー
【「チャールズがどのように考えているかはわかりませんけど,大統領が自分を追い落とそうとしているとは思っていると思いますよ。そして,彼は,”俺を舐めるなよ。俺はカンザス州ウィチタ出身なんだぜ!”と思っていますよ,きっと」】(文中より引用) 全米でも屈指の規模を誇る企業体を運営しな...
【「チャールズがどのように考えているかはわかりませんけど,大統領が自分を追い落とそうとしているとは思っていると思いますよ。そして,彼は,”俺を舐めるなよ。俺はカンザス州ウィチタ出身なんだぜ!”と思っていますよ,きっと」】(文中より引用) 全米でも屈指の規模を誇る企業体を運営しながら,市場を信奉するリバタリアニズム運動を静かに推進してきたコーク一族。知られざるその活動のいったんを明かすと同時に,一族の活動がアメリカの政治社会に与えた影響について考察する作品です。著者は,「マザー・ジョーンズ」誌のシニア・エディターとして活躍するダニエル・シュルマン。訳者は,米国に関する数々の作品を翻訳している古村治彦。原題は,『Sons of Wichita: How the Koch Brothers Became America's Most Powerful and Private Dynasity』。 なんで陰謀説に彩られたトンデモ本のような邦題にしたのか疑問ですが,コーク一族の足跡を本当に丁寧に綴った一冊として評価できます。コーク兄弟の活動を通して,アメリカのリバタリアニズムの経脈をしっかりとたどることができるかと。 分厚いですが読む価値あり☆5つ
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全米2番目の規模の非公開企業であるコーク・インダストリーズの一族のドキュメンタリー。政治的な行動や一族間の争いには閉口されるが、こういう大富豪の行動はかつでのロックフェラーやカーネギーにも通じるのだろうかと思った。 ページ数的にも長いが、読んでいて長いと感じさせる。恐らくサイ...
全米2番目の規模の非公開企業であるコーク・インダストリーズの一族のドキュメンタリー。政治的な行動や一族間の争いには閉口されるが、こういう大富豪の行動はかつでのロックフェラーやカーネギーにも通じるのだろうかと思った。 ページ数的にも長いが、読んでいて長いと感じさせる。恐らくサイドストーリーが多過ぎるからなのだろうか、ストーリーの一貫性として、この本がどこに向かって行こうとしていたのかの意図を感じ取ることが出来なった。
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本書では描かれていないが、トランプ大統領の誕生も、影で次男チャールズが動いていたのであろう。アメリカの反リベラル思想活動を支えるコーク一族とは何者なのか?日本の報道で取り上げられたことを見たことがないが、現代のアメリカに大きな影響を与えているのは間違いない。
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いかにもハリウッドやアメリカの映像メディア好みの、富と権力、愛憎とジェラシーをめぐる壮大なドキュメント。 ケネディ暗殺絡みで姿をみせたジョン・バーチ協会、過去の大統領選挙でその動向が注目されたリバータリアンやティーパーティ運動がどのような人間によってつくられ、何を目指してどの...
いかにもハリウッドやアメリカの映像メディア好みの、富と権力、愛憎とジェラシーをめぐる壮大なドキュメント。 ケネディ暗殺絡みで姿をみせたジョン・バーチ協会、過去の大統領選挙でその動向が注目されたリバータリアンやティーパーティ運動がどのような人間によってつくられ、何を目指してどのような行動をするものであるかを、内部事情に立ち入って明らかにしたところは高く評価さるべきであろう。
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石油を生業とする実業家。 超大金持ち。 兄弟間で20年もの間裁判。 政治への関与。 想像の範疇を超えた、偉人家族と言えるかもしれない。 でも尊敬できないし、そうなりたいとも思わない。 とにかく長かった。読書が嫌いになりそうだった(笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全米第二位の非上場会社(第一位はカーギル)であるコークインダストリー社。石油関連の会社なんだそうだ。 保守本流で、当主はリバタリアニズムを信奉しておりティーパーティー運動のパトロンでもある。四人兄弟の確執や政治との関わりについて書かれているが、アメリカの政治経済に関心がないとちょっとつらいかも。
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アメリカの大企業を経営する一族についての話。お金と権力によって兄弟の仲は悪いが、それでもコーク社は非上場企業で2位まで成長している。私としてはその過程や経営手法にもう少し踏み込んで欲しかったが、話の中心は政府との争いや家族間の争いなどになっており、この一族の歪さを感じずにはいられ...
アメリカの大企業を経営する一族についての話。お金と権力によって兄弟の仲は悪いが、それでもコーク社は非上場企業で2位まで成長している。私としてはその過程や経営手法にもう少し踏み込んで欲しかったが、話の中心は政府との争いや家族間の争いなどになっており、この一族の歪さを感じずにはいられなかった。
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