フランス人は「ママより女」 の商品レビュー
2011年に発刊されたものの加筆修正版。 女性が輝く社会、なんて言われているのに、日本は変わっただろうか? 未だに家事と育児は女の仕事という考え方は根強く残るし、保育園は入れない(しかもそれは女性の性になってはいまいか)、長時間労働に夫婦別姓は最高裁で否定......。 減点法...
2011年に発刊されたものの加筆修正版。 女性が輝く社会、なんて言われているのに、日本は変わっただろうか? 未だに家事と育児は女の仕事という考え方は根強く残るし、保育園は入れない(しかもそれは女性の性になってはいまいか)、長時間労働に夫婦別姓は最高裁で否定......。 減点法だけで見てはいけないけれど、とにかく取り組みが遅いし、本気で解決する姿勢が見られない。 フランス人のArt de vivre(美しく生きる)の精神は見習いたいものだ。 フランスも初めからこんなに自由で平等ではなかった。 しかし女性たちは自らの手で自由を勝ち取ったのだという。 さすが革命の国。 ピルによって女性は「自分で決める」強さを得た。 日本人の謙虚さは美徳ではあるけれど、避妊は男性任せ、育児は自分一人で抱え込む、は決して美徳じゃない! ピルがもっと身近になってほしい。 PMSの改善によって、生産性をもより高められるはずだ。 クオータ制はとてもいい。 女性管理職登用を40%まで高められたのだ。 マッチョの国であるフランスにおいても成功したのだ。 女性に優しい、穏やかな日本だって当然できるはず。 カップルの話も興味深い。 事実婚、パクス、ヴィヴル。 子供にとっての負担が増える、義理のきょうだい間の感情を考えると、子供の福祉の観点からは手放しで賛成できるものではない。 カップル優先で、子供に対する配慮はやや薄い印象を受けた。 働く女性だって子供をたくさん欲しい人はいるはずだ。 能力があるのに、それを封印させてしまっているのが日本の現状だ。 男はこう、女はこう、という型にはめた幸せよりも、それぞれが自分らしく、幸せになるのが、本当の幸せではないだろうか。 人生は楽しむもの。 私らしく。
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