キノの旅(ⅩⅠ) の商品レビュー
不思議な国を旅する話しです。短編集。今回は、「アジン(略)の国」「道の話」「戦う人達の話」が面白かった。 まるで、落語の寿限無のような長い名前の国。ラストには、その国の名前がわかり、その国が、どのような歴史を抱えているのかがわかるのでした。「道の話」は、何代にもわたって道を作って...
不思議な国を旅する話しです。短編集。今回は、「アジン(略)の国」「道の話」「戦う人達の話」が面白かった。 まるで、落語の寿限無のような長い名前の国。ラストには、その国の名前がわかり、その国が、どのような歴史を抱えているのかがわかるのでした。「道の話」は、何代にもわたって道を作っている集団の話し。その意図は、かなり暗黒。「戦う人達の話」は、アクション系で、良く出来ている。
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シュールさ増の11巻。 画面を通してのつながりは、現実の人を相手にしているとは限らない。その危険を自覚すらしていない人間は、第三者からは滑稽でしかない。辛辣なネット社会の寓話たるは勿論、ディープラーニング技術をみるに、これは現実化しつつあるとも(つながっている国)。 戦争の痕跡の喪失と引換えに生まれた花。それを美しいとしか見れない人は、正に過去に盲目になる者は未来にも…(お花畑の国)。 一方、それとは真逆の「アジン(略)の国」も。 自らの欲望のため他人を利用した女。その隠された本音は完遂するに見えたが…。 百里の道は九十九里をもって半ばとせよとの格言に背いた結果は、因果応報か(戦う人達の国)。 道を作ろうと決意させた人物の説明は真意かそれとも…(道の話)。 まさに現実である「学校の話」。最後に喝采を挙げる民衆が怖いやら、納得するやら。
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