はっちゃん、またね 多発性骨髄腫とともに生きた夫婦の1094日 の商品レビュー
THE GOOD-BYEのベーシストな方の奥さまによる看取り闘病記。Kindleで読了。自分が病気してから闘病記に目が行くようになりました。 はっちゃんこと加賀さんの55歳という若さでの訃報を耳にして驚いた記憶はありましたが、まさかこれほどまでに壮絶な「多発性骨髄腫」との闘いがあ...
THE GOOD-BYEのベーシストな方の奥さまによる看取り闘病記。Kindleで読了。自分が病気してから闘病記に目が行くようになりました。 はっちゃんこと加賀さんの55歳という若さでの訃報を耳にして驚いた記憶はありましたが、まさかこれほどまでに壮絶な「多発性骨髄腫」との闘いがあったとは思いもよりませんでした。 ギリギリまで生と音楽を諦めようとしなかった夫を支え続け、その身体が限界を迎えるまでを見つめ続けた、奥さまの池沢さん。この作品の執筆の原動力となったのは、もちろん漫画家としての性もあるでしょうが、やはり何よりも愛する夫について描き残したいという、夫への夫婦愛、そして共に音楽に関わった者としての同志愛の強さに他ならないと思います。 読後、緩和ケアの難しさについて考えずにいられなかった作品でもあります。身内だけで穏やかに最期を迎えられる環境をいかに整備するか? また、死を迎えようとする身体の、患者により少しずつ異なる苦痛をいかに汲み取り軽減するか? いずれも口で言うのは容易いですが、決して簡単ではない。では、自分が患者あるいは患者家族として問題に直面した時いったいどうすれば良いのか? 悔いのないよう看取れる(看取られる)ことができるのだろうか? など、普段から頭の片隅で考えておいた方が良いのだろうという考えに至っているところです。
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最近、iBooksで買うマンガはエッセイマンガばっかだな・・・ でまぁ、人前で泣きながら読んだわけだ。 人の生き死にではあるけど、それより、そこに捧げられた感情に泣くんだよ。
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