オープン&クローズ戦略 増補改訂版 の商品レビュー
特許をどうビジネスに活かしていくのか、何故日本企業が市場撤退していったのか、その理由がよく分かる書であった。ソフトウェアリッチ、知財マネジメントの再構築、技術だけでは市場競争力に直結しない、伸び行く手、ビジネスエコシステム、オープンによる標準化、クローズによるコア領域を守る等知財...
特許をどうビジネスに活かしていくのか、何故日本企業が市場撤退していったのか、その理由がよく分かる書であった。ソフトウェアリッチ、知財マネジメントの再構築、技術だけでは市場競争力に直結しない、伸び行く手、ビジネスエコシステム、オープンによる標準化、クローズによるコア領域を守る等知財の重要性が余すところなく記されていた。
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企業における技術開発のスピードは、守る技術と複数の企業と協調して開発する技術領域とを区分けして行うことが大事。一流企業の事例を沢山紹介してオープン・クローズ戦略の重要性を説いている。
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伸びゆく手 特許をたくさん出せばいいということではない。 それをどう活用するかなんだなーと思った。 知識も活用してはじめて意味があるものになると思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
技術体系は、同じ製品のなかで伝播スピードの速い技術領域と遅い技術領域とに二分される。速い技術領域は先進国から新興国に瞬時に伝播し、新興国の経済成長に貢献する。 新興国の比較優位を自社に取り込むために、オープン化することで企業内の国際分業から企業間の国際分業へ転換し、コアとなる技術伝播しにくい領域だけを自社に残す。自社のコア領域とオープン化領域との間に強い相互依存性を事前に持たせておくことが鍵。上記戦略をもとに知財戦略を検討していくべき。
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実際にオープン&クローズ戦略を成功させることは簡単でない。 本書では、なるほどそうだったのか、という気づきが幾つもあり、勉強になった。
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ある意味「イノベーションのジレンマ」にも通じる話。どんなに技術を秘匿しようとも、公開特許を出した時点でその技術はパクられる。あるいはハードウェアはどんなにブラックボックス化しても、分析技術の方が優れていれば、すぐに丸裸にされる。論じるまでもなく日本は半導体、液晶、家電で自ら痛い目...
ある意味「イノベーションのジレンマ」にも通じる話。どんなに技術を秘匿しようとも、公開特許を出した時点でその技術はパクられる。あるいはハードウェアはどんなにブラックボックス化しても、分析技術の方が優れていれば、すぐに丸裸にされる。論じるまでもなく日本は半導体、液晶、家電で自ら痛い目を見て実証してきた。 思うに、その運命は日本が電子立国の地位を確立したバブル期に既に決まっていたのかもしれない。当時日本では「日本は米国にハードで勝ってソフトで負けた」発言がステレオタイプ化していたが、明らかに本質を見誤っていた。ソフトで負けたのではない。クローズすべきコア技術の選択で負けたのだ。だからマイクロソフトもアップルも単にソフトで強くなったわけではなく、ハードをオープン技術にして新興国を取り込んだことで、ハード依存企業を蹴散らした。ハード依存とはまさに日本のことで、企業単位ではなく国家単位であるがゆえに凋落度合もハンパなかった。 当然復興の鍵はオープン&クローズ戦略。著者が提唱する「ビジンエスエコシステム」や「伸びゆく手」もうなずける。しかしオープン技術とはいえ、キャッチアップ企業を協業者として取り込んでいくのであれば、一つだけ声を大にして言いたい。日本の企業は情報セキュリティにもっと真剣に取り組むべきである、と。
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アップル,インテルの戦略の解説が面白かった。特許の数だけで競う時代は終わったというのもなるほどなーというかんじ。しかし,内容が結構難しくてななめ読みで終わってしまった。またがんばって再読したい。
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日本の製造業が衰退した理由とアップルなどうまく言っている例を紹介している。 特許をたくさんとることは、技術を公開することになり、得策ではない。 少数の特許でも核となるものであればしっかりしたビジネスを構築することができる。 ビジネス構築の際に、いかにそのような戦略を立てるかが大切...
日本の製造業が衰退した理由とアップルなどうまく言っている例を紹介している。 特許をたくさんとることは、技術を公開することになり、得策ではない。 少数の特許でも核となるものであればしっかりしたビジネスを構築することができる。 ビジネス構築の際に、いかにそのような戦略を立てるかが大切。
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