砂浜に坐り込んだ船 の商品レビュー
池澤夏樹「砂浜に坐り込んだ船」http://www.shinchosha.co.jp/book/375309/ 読んだ。死者との対話の短編集。思い遺す死者もいるし、死を整理しきれない残された人もいる。山田詠美が死を具体として扱って主体性を持って創作するのに比べて、池澤夏樹はどこ...
池澤夏樹「砂浜に坐り込んだ船」http://www.shinchosha.co.jp/book/375309/ 読んだ。死者との対話の短編集。思い遺す死者もいるし、死を整理しきれない残された人もいる。山田詠美が死を具体として扱って主体性を持って創作するのに比べて、池澤夏樹はどこまでも、やはりのファンタジー(つづく 池澤夏樹はどんな深刻な題材でも、どこかふわふわと実感が無いのが持ち味で、この短編集も小学国語の教科書に載ってもいいほど生々しさが無い。自分の中で全部をいちど消化して、それを昇華して出すからこうなるのかなあ。とことんファンタジーへ振り切ると今度は現実味を帯びる、おもしろい人(おわり
Posted by
前掲いとうせいこうの「想像ラジオ」と同じく、震災後の彼岸と此岸のあいだを揺れ動く心情みたいなものを綴っている短編集。世の中を斜めに見たりインテリっぽく皮肉ったり、他作品にある池澤氏の嫌らしさ(それが個性ですが)があまりなく、割とさらっと読めます・・・そういや震災からもう5年も経つ...
前掲いとうせいこうの「想像ラジオ」と同じく、震災後の彼岸と此岸のあいだを揺れ動く心情みたいなものを綴っている短編集。世の中を斜めに見たりインテリっぽく皮肉ったり、他作品にある池澤氏の嫌らしさ(それが個性ですが)があまりなく、割とさらっと読めます・・・そういや震災からもう5年も経つんだなあ。
Posted by
子供たちの成長を見届けたいから、長生きしたいなあといつも思うのだけれども、この本を読んでいて、もしもこんな風に魂を飛ばしたりできるなら、死ぬのも悪くないなあと思ってしまった。 それと、福島原発の事故により避難区域に指定された地域に実家がある知人や、ギリギリ30km圏外に家があり...
子供たちの成長を見届けたいから、長生きしたいなあといつも思うのだけれども、この本を読んでいて、もしもこんな風に魂を飛ばしたりできるなら、死ぬのも悪くないなあと思ってしまった。 それと、福島原発の事故により避難区域に指定された地域に実家がある知人や、ギリギリ30km圏外に家があり、母子避難している知人がいるので、「苦麻の村」は心に染みた。
Posted by
表題作は、坐礁した船をみつめる「ぼく」に、死んだ友人が語り掛ける。 全8篇を収録する。 表題作以外はあまり読み込めなかった
Posted by
- 1
- 2