夢幻のミーナ の商品レビュー
知り合いの作家さんが書いた作品ということでよんでみました。 読後感は爽やかとは言い難かったです。どっちかというと、暗い印象でした。でもそれはエンターテイメント性よりも、問題提起を呼び掛けている作品だからだと思います。 この本の主人公のように友達関係がうまくいかなかったり、...
知り合いの作家さんが書いた作品ということでよんでみました。 読後感は爽やかとは言い難かったです。どっちかというと、暗い印象でした。でもそれはエンターテイメント性よりも、問題提起を呼び掛けている作品だからだと思います。 この本の主人公のように友達関係がうまくいかなかったり、仲良くしようとした人に冷たくされたり、友達を救うことができなかったりすることは誰にでもあることだと思います。すごく面白いと感じませんでしたが、深く共感できる部分が沢山ありました。
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作者の友人の方に勧められて読んだ作品。100Pしかなく1時間あまりで読み切った。どうやら多少売れているらしいのである程度の需要があるのは認めるが、それにしても読み応えがない。 安直なネーミングセンスのせいであらすじを読んだだけで展開が読めてしまったが、結局そのままハッピーエンドで...
作者の友人の方に勧められて読んだ作品。100Pしかなく1時間あまりで読み切った。どうやら多少売れているらしいのである程度の需要があるのは認めるが、それにしても読み応えがない。 安直なネーミングセンスのせいであらすじを読んだだけで展開が読めてしまったが、結局そのままハッピーエンドで終わってしまった。夢の中にしか居場所がなかった主人公が、ほとんど行動することなく終わりを迎えてしまう。ただ、あそこまでごく普通な展開でエンドを迎えるのは、ある意味最も日常の中学生の姿に近いのかもしれない。 悪く書いているように思えるが、最初に書いた通り「ある程度の層」に需要があるのは認める。考えてみると、不登校を題材にした作品は世の中に溢れかえっていても、「不登校の友達をひたすら教室で待つ子」の物語は今までなかなかなかったかもしれない。そんな主人公の姿に共感する中学生は少なくないはずだ。 また、ここまで全面的に心理学の要素を表立って出す作品もあまりないのかもしれない。著者紹介の内容は余計だったが、世の中がこのような物語を求めていることはこの作品の存在で伝わってきた。 何より、読みやすい。本をほとんど読んだことない子でも取っつきやすい薄さである。 文庫本としては異例とも言える値段設定だが、ここまでこのレビューを読んでしまうぐらいこの本が気になる人は読んでみるといい。
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