ヘッドハンターだけが知っている プロ経営者の仕事術 の商品レビュー
主に中堅・若手のビジネスマンを対象に、プロ経営者に求められる役割や資質、プロ経営者やビジネスリーダーをめざす上での心構えについて述べた本。著者がヘッドハンターとして出会ってきたプロ経営者たちからエッセンスを抽出している。 日本企業の人材育成・活用に抱える課題認識については、多...
主に中堅・若手のビジネスマンを対象に、プロ経営者に求められる役割や資質、プロ経営者やビジネスリーダーをめざす上での心構えについて述べた本。著者がヘッドハンターとして出会ってきたプロ経営者たちからエッセンスを抽出している。 日本企業の人材育成・活用に抱える課題認識については、多くの大手企業に当てはまるのではないかと思う。プロ経営者やリーダーの要件については、必要な要素は入っているものの、まとめ方としてはイマイチでやや内容が薄く感じる。いろいろな経営者個々人にフォーカスし、自分の足で話を聞いたり個別の本を読んだりして抽象化した方がよい。 以下、備忘録。 ■日本企業に関する洞察 ・日本の大企業が経営トップに外部人材を招いているのは、社内でリーダーを育成する能力を失っている証拠 ・2対6対2の法則: 会社員の2割が会社を引っ張り、6割は与えられた仕事をそこそここなし、2割は役に立たない ・目指すべきターゲットは上位5%に入る「5%ビジネスマン」。ピラミッドの頂点から人を動かす人ではなく、その人が働くことで残りの95%を幸せにする存在 ・成長の機会は裁量の大きい傍流にある。支店、関係会社、海外拠点など ■プロ経営者の要件 ①経営を行う知識、技能がある ②常に改革者であり続ける ③リーダーのプロフェッショナル ■リーダーの要件 ①理念・志: 自己肯定感、将来の夢、存在意義、守るべき対象、死生観 ②仕事力(ハードスキル): 論理的思考力、ビジネススキル(財務会計、フレームワーク)、ビジネス論理(帝王学) ③ソフトスキル: コミュニケーション能力、共感力、人を動かす力、凄み、ストレス耐性 ■成長し続けるための仕事の心得 ・与えられた自分の仕事を愛する(陽のあたらない仕事、些細なこと、急な頼まれごと) ・尊敬できる人を見つけて真似る ・若いうちに仕事に没頭する(少なくとも3年) ・毎日人と違う価値を積み重ねる ・目標はできるだけ高く持つ ・困難な道を選ぶ(成功への近道)、量を重ねて質となす ・嫌なことから逃げない、苦しいときこそ明るく、仕事で周りを楽しませる ■年齢に応じたキャリアの考え方 ・心技体で考えると、技は30代後半、心と体は40代半ばがピーク。その後はバランスをとって円熟味を増すことで成長 ・20代で仕事の型(基本)を覚える(無闇な転職はNG) ・40代になったら、1年以内に転職の覚悟を持って仕事に取組む(組織の都合に振り回されるリスクに備え、市場価値を意識) ・40代で成長を続けるには、自分以外の人や社会のために仕事に取組むモチベーションを持つ ・50代は大胆で迅速な取組み姿勢と仏の心を併せ持つ(鬼手仏心)
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著者ご本人からいただいた本。 簡単に読み進められる。内定者・新卒・20代が特におすすめ。 キャリア形成についてはもう少し突っ込んだアドバイスが必要かもしれない。しかし、入門書としてはよいのではないだろうか。
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・ 傍を楽にすることが働くの本質 ・ 30代までは、自分のキャリア、金銭欲、名誉欲のために働いても良いが、40代以降は志、理念に則って働く。 ・ MBAは、今後グローバル競争が進むなか、必須になる ・ キレイなキャリアにこだわらない ・ 名誉欲に囚われて派手な姿を見せることに固執...
・ 傍を楽にすることが働くの本質 ・ 30代までは、自分のキャリア、金銭欲、名誉欲のために働いても良いが、40代以降は志、理念に則って働く。 ・ MBAは、今後グローバル競争が進むなか、必須になる ・ キレイなキャリアにこだわらない ・ 名誉欲に囚われて派手な姿を見せることに固執すると、年がいってから若い世代に抜かれてしまう ・ リーダーはあらゆるステイクホルダーからプレッシャーを受ける ・ 経営人材の需給バランスは取れていない ・ アジア圏で、経営人材としての経験を前手に積めると成長速度が加速する
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