勇者と魔王の四畳半 の商品レビュー
とりあえずの結論としては、一巻完結ってのは、もったいない気がするなぁ、この『勇者と魔王の四畳半』は 良い意味での物足りなさがあるからこそ、私は星を四つにしているが、仮に続編が出て、質が落ちていなければ、確実に、この巻の評価を星五つに修正しよう 絵とストーリーがマッチしているってト...
とりあえずの結論としては、一巻完結ってのは、もったいない気がするなぁ、この『勇者と魔王の四畳半』は 良い意味での物足りなさがあるからこそ、私は星を四つにしているが、仮に続編が出て、質が落ちていなければ、確実に、この巻の評価を星五つに修正しよう 絵とストーリーがマッチしているってトコも低い評価をしない理由だが、やはり、目立っているのは設定だろう 勇者と魔王ってのは、血を血で洗うような戦いを繰り広げるか、もしくは立場を超えてしまった禁断の愛を育むか、大きく分けて、この二つの関係性に落ち着くだろう しかし、この『勇者と魔王の四畳半』に登場する、勇者・まさとしと魔王ベルゼルはのっぴきならない事情から同棲こそしているのだが、場の雰囲気に流されて、甘々な雰囲気を発生させるでもなく、一触即発のギスギスとした空気で神経をすり減らしているでもなく、ホント、温く一緒に生活している 実際、勇者と魔王が異世界へ一緒に飛ばされて、一緒の部屋で暮らすようになったら、こうなるかもな、と納得させるだけのリアリティがあって、私は好きだ 魔王なのに、もしくは、魔王だからこそ、毎日、ダラダラと過ごしているだけのベルゼルのキャラクターは中々に新しイイ。ベルゼルの生活態度を窘め、勇者らしく、毎日、誠実に生活しているまさとしもまさとしで、やっぱり、妙な世間ずれをしていて、たまに突飛な事をしでかしてしまっている そんな二人の日常だけでも、十分に面白いのに、そこへ、まさとしとベルゼルに負けないくらいのキャラ性を持ち合わせている隣人・米沢さんが絡んでくるから、ますます、笑いが止まらない。軽く根暗系で、ぽちゃ巨乳で、そこに腐女子属性まで足してくるとは、マツダ先生、攻めてくるなぁ。そんな欲張りな漫画家、私は嫌いじゃない 日向悠二先生、黒星紅白先生が推薦コメント、イラストを寄稿するだけある どの話も面白さが安定していて、ますます、続巻を希望したくなる。その中でも、私のお勧めは、EPISODE12.勇者と魔王とおばけ、だ。所変われば常識も変わるのは当然。幽霊に対する印象が変わるわぁ。これから、心霊写真を見る時、つい笑っちゃったらどうしよう。怒らせちゃったらヤバいよなぁ この台詞を引用に選んだのは、真実味っつーと大袈裟だが、実に的を射ている気をするので。世の中、見ているだけで十分な、美しい花もあるもんだ。下手に近づけば、毒の花粉を噴いてくる可能性だってあるんだから、警戒を解かないに越した事はない
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