アトランティスへの旅 の商品レビュー
「ああ~この手の本がなぜいつまでも出版されつづけるのか?」と不思議に思って何気に手に取ると、どうも少し様相が違う。テーマはアトランティスそのものというよりも、それを追いかける人たちを訪ね歩き、アトランティスが長く人々を魅了するのはなぜか?を問う旅に出るという内容でした。まさに自分...
「ああ~この手の本がなぜいつまでも出版されつづけるのか?」と不思議に思って何気に手に取ると、どうも少し様相が違う。テーマはアトランティスそのものというよりも、それを追いかける人たちを訪ね歩き、アトランティスが長く人々を魅了するのはなぜか?を問う旅に出るという内容でした。まさに自分が感じた疑問と同じだったのですが、著者はその知的好奇心でもって本当に世界各国に散らばる著名なアトランティス研究家たちを訪ね歩いてしまう。 あとで知ったのですが、なるほど彼は『マチュピチュ探検記』という本を似たような動機で書いています。マチュピチュ発見者ハイラム・ビンガムそのものに興味を覚え、彼がたどった道を歩くという内容。 本書で著者は様々な意見を第3者として聞き、アトランティスを頭ごなしに否定もしなければ、こじつけてその存在を認めさせるような態度もとらない立場で調査していきます。陶酔している人もいれば、いたって真面目に科学的根拠を持ち出して取り組む人もいる(肯定派、否定派はさまざま)。聞き取りから集めた膨大な情報と、自ら調べた記録をもとに結局最後はジャーナリストとしての持論に挑戦するところは、結局本人ものめりこんでしまったことの証のように思われるのですが、いずれにせよ本書は疑似歴史本ではないことは確かです。それにしても好奇心だけで、各国へ旅にでて本を1冊書くというそのパワーをもつ著者そのものに私は関心がわきます。
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アトランティスのあらゆる可能性をそれぞれ信じている人々にインタビューしレクチャーを受け,その後信じられるところだけを残して,たどり着いた結論.もう少し,地図や写真があればもっとわかりやすかったと思う.
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