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トウ小平 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2016/04/01

おすすめ資料 第325回 (2016.3.25)   中国で「改革開放の総設計師」と称される、鄧小平と現代中国をテーマとした、碩学同士による対談集です。 鄧小平の略歴、国共内戦から第2次天安門事件(1989)前後まで、そして「これからの中国」についてが、語られています。 本書...

おすすめ資料 第325回 (2016.3.25)   中国で「改革開放の総設計師」と称される、鄧小平と現代中国をテーマとした、碩学同士による対談集です。 鄧小平の略歴、国共内戦から第2次天安門事件(1989)前後まで、そして「これからの中国」についてが、語られています。 本書は入門書ですが、既刊『現代中国の父鄧小平』(2013)[上巻:N289.2-161-1,下巻:N289.2-161-2]の「予告編」という位置付けでもありますので、興味を持たれた方は、ぜひこちらも読んでみてください。 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200187462&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200463853&type=CtlgBook 【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】 https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/947759985273707

Posted byブクログ

2016/01/04

日経新聞社から出てる本編のダイジェスト版のような位置付けらしい。トウ小平の天安門事件の時の思考回路とかは結構丁寧に書かれている。ヴォーゲル先生のというよりインタビュアーの意見だが、台湾を早く統一したほうがよい、民主選挙など保証し、しだいに他の地域にも例外を認めて政治改革する、香港...

日経新聞社から出てる本編のダイジェスト版のような位置付けらしい。トウ小平の天安門事件の時の思考回路とかは結構丁寧に書かれている。ヴォーゲル先生のというよりインタビュアーの意見だが、台湾を早く統一したほうがよい、民主選挙など保証し、しだいに他の地域にも例外を認めて政治改革する、香港でも自由選挙をしたら台湾にはプレッシャー、とかおもしろい視点だった。

Posted byブクログ

2015/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大部の「鄧小平」を、著者へのインタビューの形で新書にまとめた本。 http://booklog.jp/item/1/4532168848 毛沢東との関係、文化大革命前後の権力関係などを含めて概観できてよい。トップはライバルを消さない訳には行かない構造ん中で、鄧小平がどう生き延びたかというところ。 著者が学者として証拠がなく書けないところをインタビューワーが補う形になっており、読者にわかりやすい。 特に天安門事件の対応、さまざまな失敗があったのは間違いないが、内戦に発展させなかったと見るべきだというのは納得できた。 最後に、現在の習近平時代の一番危険な問題として腐敗の構造を説明されると、その扱いの難しさに唸らせられる。

Posted byブクログ

2015/12/19

天安門事件という負のイメージはあるものの、とう小平はまさしく現代中国を築いた指導者のひとりである。本編を読みたくなった。

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2015/12/08

中国の社会のありようはもちろん日本それ自体のそれとは全く異なる。しかしよく考えてみると、日本の中に中国と良く似た組織はいくらでも見つかることに気づく。代替わりのたびに先代トップの息のかかった者たちが失脚する会社、着任して最初にまず前任のやり方を否定してかかる部長…。そんな軋轢必至...

中国の社会のありようはもちろん日本それ自体のそれとは全く異なる。しかしよく考えてみると、日本の中に中国と良く似た組織はいくらでも見つかることに気づく。代替わりのたびに先代トップの息のかかった者たちが失脚する会社、着任して最初にまず前任のやり方を否定してかかる部長…。そんな軋轢必至の状況で大いに参考にすべきなのは、本書で描かれている鄧小平のクレバーさではないかと思う。 確かに本書で言及されているように、鄧小平は実務に長けてはいたが決してクリエイティブな人物ではなかったようだ。しかしカリスマに富んだ「先代」毛沢東の股肱の臣の忌諱に触れることなく実質的にその手法を否定し、一方で自らの信念を曲げることもせずにその後の中国の比肩なき経済発展の道を開くことができたのは、ひとえに彼の柔軟さ、悪く言えば(特にイデオロギー的なものに関する)節操の無さによるところが大きかったのだろう。僕がクレバーだと思うのはまさにこの点で、イデオロギーに拘る余り失脚する(だけならまだしも人民を道連れにする)頑迷な指導者というのは枚挙に暇がないのだ。 本書は対談形式で進む。ちょっとあっさりしすぎの観はあるが、新書らしく気軽に近現代の中国の歴史を短時間でおさらいできるのが何より良。

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