子うさぎジャックとひとりぼっちのかかし の商品レビュー
バーナデット・ワッツは、グリム童話やアンデルセン童話の絵本が有名らしいのですが、こちらは創作絵本になります。 まず、始めに目を惹いたのは、豊かな広がりを感じさせる大自然と、そこで暮らす動物や小鳥に虫たち、植物の一本一本まで、こと細かく丁寧に描かれた、やさしい温もりを感じられる絵...
バーナデット・ワッツは、グリム童話やアンデルセン童話の絵本が有名らしいのですが、こちらは創作絵本になります。 まず、始めに目を惹いたのは、豊かな広がりを感じさせる大自然と、そこで暮らす動物や小鳥に虫たち、植物の一本一本まで、こと細かく丁寧に描かれた、やさしい温もりを感じられる絵の美しさで、この絵本の場合、表と裏それぞれの表紙の見返し一面にまで贅沢に使われており、思わず魅入ってしまいます。 物語は、うさぎのジャックたちと、ひとりぼっちのかかしの心の交流を描いており、たとえかかしが言葉を発することができなくても、その思いは、しっかりとジャックに届いたようで、温かい感動を覚えました。 途中の、吹雪の場面のかかしは、自分の過去を見ているようで、少し辛いものもありましたが、かかしはかかしのできることを必死にやった結果、それに答えてくれるものがいたという展開には、辛くても生きていくことについて、何か考えさせるものがありました。
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ワッツといえば、子どものころから親しんだ、赤ずきんが忘れられず、今もずっと好きな作家でしたが、まだ現役だったとは知らず、2015年発売のこの絵本に驚きました。 オリジナルのおはなしは、いかにも優しい女性を連想させ、グリムを描くのよりもずっと淡く繊細な雰囲気なのですね。 かかしは愛...
ワッツといえば、子どものころから親しんだ、赤ずきんが忘れられず、今もずっと好きな作家でしたが、まだ現役だったとは知らず、2015年発売のこの絵本に驚きました。 オリジナルのおはなしは、いかにも優しい女性を連想させ、グリムを描くのよりもずっと淡く繊細な雰囲気なのですね。 かかしは愛の象徴でしょうか、おもいやりに溢れた素敵なおはなしでした。
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