この1冊でわかる 世界経済入門 の商品レビュー
経済に興味を持ち始めた頃に買ったが、理解ができず5年ほど積読していた本。5年も経ったので、ある程度知識がついてから改めて開いてみたが、駄本だった。 同じ時期に同じ日経BPから出た「日本経済入門」は経済学の入門書として良本だったのに対し、こちらは入門と名乗っていても、多々ある時事...
経済に興味を持ち始めた頃に買ったが、理解ができず5年ほど積読していた本。5年も経ったので、ある程度知識がついてから改めて開いてみたが、駄本だった。 同じ時期に同じ日経BPから出た「日本経済入門」は経済学の入門書として良本だったのに対し、こちらは入門と名乗っていても、多々ある時事用語を知っているのが前提となっている。ニュースの垂れ流しのような文章に、自称専門家的な経済評論家が小難しく論評している文章の垂れ流しではないか。 日銀の金融政策に対する論評は「サプライズするか否か」の繰り返しで、マクロ経済を学んだ大学生でももう少し理論的な文章になるのではないかと思うほど。まるでニュースのコメンテーターの喋りを文章化したみたい。 せめて各国の政治・法整備から為替にどう影響が出るかとか、地理的な資源の流れから見た経済の動きとか、地政学的なリスクとか、「世界経済入門」として語るテーマは他にいくらでもあるだろうに…。
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