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猫を助ける仕事 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2016/01/13

どんなに人(この本では猫)の役に立つ事業でも、経済システムがしっかりしていないと続かない。という考えを持っていたのでとても興味があります。猫付きマンションは、すでに猫を飼っているのでお世話になったことはないけれど、大塚のシェルターにはお邪魔したことがあります。どのような考えでこの...

どんなに人(この本では猫)の役に立つ事業でも、経済システムがしっかりしていないと続かない。という考えを持っていたのでとても興味があります。猫付きマンションは、すでに猫を飼っているのでお世話になったことはないけれど、大塚のシェルターにはお邪魔したことがあります。どのような考えでこの活動を始められたのかとても興味があります。

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2015/12/27

ソーシャルビジネスとして持続可能な動物保護をビジネスにしている立場から著された一冊。特に不動産ビジネスとの関連が大きく、保護猫を割り当てた「猫付きマンション」など新しいスタイルを提案している。動物保護の次の段階になるだろう。介護システムなど日本のソーシャルビジネスはトップダウン形...

ソーシャルビジネスとして持続可能な動物保護をビジネスにしている立場から著された一冊。特に不動産ビジネスとの関連が大きく、保護猫を割り当てた「猫付きマンション」など新しいスタイルを提案している。動物保護の次の段階になるだろう。介護システムなど日本のソーシャルビジネスはトップダウン形態が多いが、ここではほぼ民間やボランティアからの自発的活動から立ちあがっている。「カネになる」ものにはすべて利権が絡んでどうしようもなくなることが多いが、動物保護は比較的「カネにはならない」領域なのでこうした形態が可能なのかもしれない。

Posted byブクログ

2022/06/01

いまや猫の仕事は鼠を捕ることではない。人にかわいがられることだ。 その猫を助ける仕事。なんと尊い響きか。 さてその響きを胸に読み始めるが、しばらくは猫保護のほっこり話が続く。 途中で、足りないのは愛情ではなくシステムだ、という話が出てくる。この言葉はその後も登場する、本...

いまや猫の仕事は鼠を捕ることではない。人にかわいがられることだ。 その猫を助ける仕事。なんと尊い響きか。 さてその響きを胸に読み始めるが、しばらくは猫保護のほっこり話が続く。 途中で、足りないのは愛情ではなくシステムだ、という話が出てくる。この言葉はその後も登場する、本書のキーワードであった。前半の方は、どちらかというと愛情話が多かった。後半が本番なのかもしれない。 猫カフェ、猫付きシェアハウスといったビジネスが紹介される。あえてビジネス、と書いたのは、ビジネスの手法で猫を保護し、里親を探すことこそが継続と発展の秘訣だからだ。愛情ではなくシステム、ということだ。では愛情がないかというとそうではない。愛情だけでは限度があるのだ。 そうした視点で読めば、不動産・建築業が、まだまだ保護猫関連ビジネスのチャンスの山だということがわかる。ビジネスもやる、猫も守る。両方やらなくちゃあならないってのがつらいところだな。猫を買うことに抵抗感のある不動産業者も多く、二言目には「何かあったら」が出てくるが、もはや「何かあったほうが」物件が目立つ(何か、の意味が違うが)。  僕にとっては猫はビジネスの対象ではなく、かわいがられてくれる二次自然的生き物だ。すでに日本の人里では猫は野生の生き物ではないから人の手が加わってはじめて生きながらえる事ができる。自分の目の届くところの猫はなんとかしているけれど、やはり長い目で見れば責任が取りきれない。猫と自分の死ぬタイミングは必ず違うしね。こういうビジネスに乗るのも悪くねえなあ〜、なんて思った。

Posted byブクログ