ふくろう の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
202112/実際にあった松平外記による『千代田の刃傷事件』を素材にしたフィクション。序盤の仲睦まじく幸せそうな若夫婦の描写が、却ってこの先の辛い展開を感じさせた。作者の妥協することない筆力で、城内でのパワハラ・いじめ(と言うには余りにも酷すぎる…)が容赦なく綴られるので、読んでいてとてもとても苦しかった。でも結末知りたさと物語・人物描写の巧みさでページ捲る手は止められなかった。外記が我が子の為に作ったふくろうの根付に込められた想いが切ない。妻や他の息子娘らの悲しみ苦しみも思うと胸がいたむ。娯楽時代モノ好きにはおすすめしにくいけど良作だった。
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新任書院番として登城を心待ちにする鍋次郎に奇妙な出来事が起こる。町で出会った老武士が土下座して突然許しを乞うのだ。実は、鍋次郎は城内での理不尽な侮蔑に対する復讐を遂げた書院番の息子だった。育ての親がひた隠しにした本当の親の素顔とは? 史実・松平外記刃傷事件、驚愕の真実が明かされる...
新任書院番として登城を心待ちにする鍋次郎に奇妙な出来事が起こる。町で出会った老武士が土下座して突然許しを乞うのだ。実は、鍋次郎は城内での理不尽な侮蔑に対する復讐を遂げた書院番の息子だった。育ての親がひた隠しにした本当の親の素顔とは? 史実・松平外記刃傷事件、驚愕の真実が明かされる。
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