1,800円以上の注文で送料無料

神社姫の森 の商品レビュー

3.2

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

基本的なプロットは単純だがよく考えられていると思うし、 妖怪の蘊蓄を本家と同じように頑張って披露しようという 意気込みは買ってもいい。冒頭のゴジラのくだりも、ミス リードの役割を果たしていると言えるので、あれはあれで 「あり」だと思う。 だが、肝心の「神社姫=くだん」の蘊蓄を語ることと久保 竣皇の憑きもの落としとがきちんとリンクしてないので、 ペダンティックなただの「惑わし」にしか感じられず、 どうにもいただけない。結局最後は力業だしね。さらには 多くの情報量と少ない紙幅の関係か、登場人物全員が知的に 蘊蓄を語ってしまうのもどうかと思う。 頑張って挑戦はしたが、やはり本家には敵わなかった、と いうところだろうか。

Posted byブクログ

2018/10/25

蘊蓄が難しすぎる。関係者をいっぱい出しときましたよって感じで好みではなかった。ただこの叢書って、普段は違うジャンルを書く作家さんが京極堂シリーズが好きすぎて書いた作品なので、その気持ちはとても伝わる。

Posted byブクログ

2018/10/19

百鬼夜行シリーズの公認シェアードワールドの一冊 作者のこれまでの作品と同じく換骨奪胎 歴史ものが先人たちそれぞれの観測結果による物語の集積からなる世界であるように ミステリもおなじようなもので なんでもおなじようなものに見える

Posted byブクログ

2021/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出だしが映画「ゴジラ」鑑賞からどう見ても本筋でない京極堂の妖怪薀蓄。中々本編を踏襲してるかと思いきや。久保竣皇が「魍魎の匣」書いてから「姑獲鳥の夏」を書くとかは未だ、本編に寄り掛かり過ぎやろ〜で済むが、大谷崎出すとかナシやろ( ̄∀ ̄)しかも偽久保が関猿とか〜涙

Posted byブクログ

2017/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

関くんの病が重い… ここまで拗らせてしまったら、いかな京極堂でももうどうにもならないレベルじゃないのかなと思ってしまった。 とても百鬼夜行なんですよ。 とても百鬼夜行なんだけど、でも違う。 榎さんがマトモに会話してるし、あまつさえ取り乱しているし。 京極堂の蘊蓄もひたすら冗長なばかりで、単なる知識の披露のように感じてしまった。 あのシリーズを彷彿とさせるからこそ、心の狭い自分はそういう細かいところが気になってしまってとても座りが悪かった。 本家へのリスペクトを強く押し出すあまり、無理が出ている気がしました。 読んでいて正直ちょっと疲れました… なので、あとがきにあったもう一案「京極堂対加藤保憲」の方が自分としては良かったなぁって。 いっそトンデモな100%オリジナルの方が、絶対楽しめたと思います。 余談ですが「引っ越しの際に(関口を)匣に詰めて運んだ」っていう件には笑ってしまった。ほんと皆さん関口くんの扱いひどい(笑)

Posted byブクログ

2016/07/05

これは本編読んでからでないとよくわからないだろうなぁ。どこかしら違和感があって、ちょっと読むのがしんどかった。その時代の話がもりこまれていて調べて楽しかったは楽しかったんだけども。久保竣皇を支えた「妻」はとてもよい娘さんだったなぁ。関口くんは愛されているし、雪絵さんは本当にできた...

これは本編読んでからでないとよくわからないだろうなぁ。どこかしら違和感があって、ちょっと読むのがしんどかった。その時代の話がもりこまれていて調べて楽しかったは楽しかったんだけども。久保竣皇を支えた「妻」はとてもよい娘さんだったなぁ。関口くんは愛されているし、雪絵さんは本当にできた奥様だ。

Posted byブクログ

2016/05/29

薔薇十字叢書、なんだかんだでじわじわ買ってしまっている。『桟敷童の誕』も結構本編の雰囲気があったけど、今のところあの独特の重厚さを一番継承しているのはこれじゃないかなと思う。 この叢書自体が、パラレルなのか同一線上なのか、はたまた他の叢書との関連性もあるのかないのかというところ...

薔薇十字叢書、なんだかんだでじわじわ買ってしまっている。『桟敷童の誕』も結構本編の雰囲気があったけど、今のところあの独特の重厚さを一番継承しているのはこれじゃないかなと思う。 この叢書自体が、パラレルなのか同一線上なのか、はたまた他の叢書との関連性もあるのかないのかというところからして曖昧なので(別物と捉えよと言われても無理がある)、物語の境界はただでさえ幻覚めいたものには否が応でもなる。それを差っ引いたとしても、最初は「久保竣”皇”なんてあまり良いセンスじゃないなぁ」なんて思っていたものの、その陳腐なワードから「百鬼夜行シリーズ」を少しずつ絡め、それでいてきちんと別の大きな流れにもっていって、最終的には予想通りの結末にピッタリおさめた。 この「予想通り」というのは個人的には良い意味であって、「こうあって欲しい」というところに嵌ってくれたという事。「予想外」というのももちろん良いのだけど、予想外の場合は「予想以上」でないとどうにも納得出来ないというか、興ざめしてしまうこともあるので、わかりきった予想通りは面白くないけれど、きちんと作りこまれた「予想通り」は、作者と意思の疎通がとれたようでちょっと嬉しい。 そろそろ叢書の刊行ペースも落ちてきたところで、いいかげん本家もごもご…。

Posted byブクログ

2016/03/21

雰囲気は本家に近いし京極堂の長広舌もあったりするんだけど、なんだか読みづらい。 本家本元の京極堂はなんだかんだ言って、蘊蓄とか小難しいこと言っててもスッと入ってくるんだけどこっちは『???』ってなる場面(共時性や神話の説明など)が多かった…私の理解力がないのかもだけど…。 ただ...

雰囲気は本家に近いし京極堂の長広舌もあったりするんだけど、なんだか読みづらい。 本家本元の京極堂はなんだかんだ言って、蘊蓄とか小難しいこと言っててもスッと入ってくるんだけどこっちは『???』ってなる場面(共時性や神話の説明など)が多かった…私の理解力がないのかもだけど…。 ただ、京極堂と関口くんの関係性が好きな私としてはその点では楽しめました。

Posted byブクログ

2015/12/30

薔薇十字叢書というのは京極夏彦公認の「百鬼夜行」公式シェアワールド、ということなのですね。本人が長く書かないために現れた世界、ということでしょうか。 主要な登場人物は、かなりよく捉えられていたと思います。話全体の展開は50ページほど読んだところで、思った通りに進んでいくのですが、...

薔薇十字叢書というのは京極夏彦公認の「百鬼夜行」公式シェアワールド、ということなのですね。本人が長く書かないために現れた世界、ということでしょうか。 主要な登場人物は、かなりよく捉えられていたと思います。話全体の展開は50ページほど読んだところで、思った通りに進んでいくのですが、よく勉強して書かれているので、その部分を楽しむ形になりました。 本当によく原典を読み込んで書かれているな、と思いました。 あの方の訃報のあとに読みましたので、なんだか、しんみりしました。「妖怪大戦争」をまた見たくなりました。 ホームズ物にも良作のパスティーシュが多々あるし、そうなっていくのかなあ。 そういえば、御手洗潔の「異邦の騎士」感もありました。

Posted byブクログ

2015/12/17

薔薇十字叢書のシリーズで読んだのは三冊目なのですが、一番本編に近いというか、雰囲気が出ていた気がします。今までの本編を覚えていないと人物像がすぐに出てこないですが。また、多彩なゲストがいい味だしてました。妖怪と言えば…、の御大の登場にフハッてなります。

Posted byブクログ