北風のうしろの国(上) の商品レビュー
少年は北風と出かける。 少年ダイヤモンドは北風に呼ばれて夜の町や海へ出かける。北風のうしろの国の話を聞いたダイヤモンドはそこへ連れて行ってほしいと願う。北風のうしろの国から帰ってきたダイヤモンドは、貧しい中でも皆に愛される少年として育つ。 ダイヤモンドが見ている世界と大人たち...
少年は北風と出かける。 少年ダイヤモンドは北風に呼ばれて夜の町や海へ出かける。北風のうしろの国の話を聞いたダイヤモンドはそこへ連れて行ってほしいと願う。北風のうしろの国から帰ってきたダイヤモンドは、貧しい中でも皆に愛される少年として育つ。 ダイヤモンドが見ている世界と大人たちの知っている世界は異なる。それがダイヤモンドの純粋無垢なところであり、頭の弱い子だと思われるところでもある。理想的な子ども像を描いているのだろうか。下巻を読むのも楽しみだ。
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ファンタジーの原点とされる作品。じつは読んだことがなかった。表題の国そのものが、ファンタジーの意味を語っているよう。ダイヤモンド坊やがまったくもって天使なんだよね。上巻でほぼ話が完結しているようにさえ思えるんだけど、下巻ではなにが起こるのでしょうか。
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イギリス児童文学の黄金時代の一冊。ジョージ・マックドナルドの作品は「ナルニアものがたり」「指輪物語」に影響を与えた。話のテンポがよく、各エピソードは大人でも考えされられるものばかり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
貧しい御車の息子ダイヤモンド坊やは、ある時から「北風」に誘われてあちこちの旅に連れて行ってもらうようになります。 ある日嵐を起こして船を沈めると言う北風から「北風のうしろの国」のことを聞かされたダイヤモンドは、自分もそこへ行ってみたくなり、北風に頼みます。 北風はそれを聞き入れ、彼は「北風のうしろの国」へ行きます。そこは穏やかな満たされた場所でした。 お母さんのことが心配になったダイヤモンドは自分の世界に帰りますが、そこでは彼は、病気で7日間も眠り続けていたのでした。 「北風のうしろの国」から帰った彼は、その後出会う人たちにたくさんのいい影響を与え、本物の「北風のうしろの国」に旅立っていくのでした。 「Good Words for the young」という、子どもたちに質の良い読み物を提供するための雑誌に長期連載されたこの作品は、その目的のためか、あまりにも教科書的で、物語としても冗長(特に前半、北風のうしろの国」に行くまで)です。 「北風の……」から帰った後、周りの人たちを動かしていく様子は頼もしく、おもしろく読めます。 上下2巻長い読み物なので、高学年向きなのでしょうが、現在の高学年が、この純粋無垢なお話を受け入れられるかどうかは疑問です。
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