混声の森(下) の商品レビュー
新学長を擁立し、理事長の椅子を狙う専務理事の石田謙一。大学内の理事の掌握や理事長追い落としのための謀略。家庭の問題に頭を抱えながらも、権力の座を夢見る謙一だが、派閥争いとそして悲劇的な挫折が待っていた。途中から謙一を応援したい反面、そんな世の中甘くないんじゃないのということを考え...
新学長を擁立し、理事長の椅子を狙う専務理事の石田謙一。大学内の理事の掌握や理事長追い落としのための謀略。家庭の問題に頭を抱えながらも、権力の座を夢見る謙一だが、派閥争いとそして悲劇的な挫折が待っていた。途中から謙一を応援したい反面、そんな世の中甘くないんじゃないのということを考えながら読みました。味方だと思っていたものの裏切りなど、現代に置き換えても十分面白いです。2023年11月25日読了。
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こういうミステリーもあるのだな。 誰も殺されない。犯人を探すわけではない。 ただ、主人公が絶対“黒い”ということは読者には分かっていて、その悪事がどう暴かれるか、どういう天罰を受けるのかということを今か今かとドキドキしながら待って読んでいた。 その瞬間は最後の最後に訪れた。 人を...
こういうミステリーもあるのだな。 誰も殺されない。犯人を探すわけではない。 ただ、主人公が絶対“黒い”ということは読者には分かっていて、その悪事がどう暴かれるか、どういう天罰を受けるのかということを今か今かとドキドキしながら待って読んでいた。 その瞬間は最後の最後に訪れた。 人を嵌めていたつもりが嵌められていた...読者にとっては流血もなく、爽快な結末。 息子の件はどういう伏線なのかと思っていたが…そういうことだったのか。
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理事長解任まで追い込み、新学長と新理事長の誕生。しかし、それが瞬く間に崩れ去っていく。今なお日本全国に広く存在する一族経営の私立大学、私立女子大学。どこにでも、多かれ少なかれ、こうした火種は介在しているのでしょう。その意味でも、この作品は、古臭さが感じられず、読み続けられているよ...
理事長解任まで追い込み、新学長と新理事長の誕生。しかし、それが瞬く間に崩れ去っていく。今なお日本全国に広く存在する一族経営の私立大学、私立女子大学。どこにでも、多かれ少なかれ、こうした火種は介在しているのでしょう。その意味でも、この作品は、古臭さが感じられず、読み続けられているようにも思われる。
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