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物欲なき世界 の商品レビュー

3.4

37件のお客様レビュー

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2024/07/04

ワクワクして、未来に希望が持てる本! 成長経済の名のもとに大量消費、そんなのいつまでも続くワケないじゃん。不安に煽られて仕事に生活が侵食され続ける… 資本主義ってもうダメくない? という私の疑問に、各界で活躍する人たちの実践と考えを提示しながら答えてくれる! 10年前にすで...

ワクワクして、未来に希望が持てる本! 成長経済の名のもとに大量消費、そんなのいつまでも続くワケないじゃん。不安に煽られて仕事に生活が侵食され続ける… 資本主義ってもうダメくない? という私の疑問に、各界で活躍する人たちの実践と考えを提示しながら答えてくれる! 10年前にすでにこんな事考えてた人がいたんだー、やっぱアタマいい人は違うなぁ。 「近い未来、人は自分自身が持っている、もっと 根源的な価値で支払うようになる」 私はどんな根源的価値をどれくらい持てるだろうか。どのような根源的価値を私は周りに求めるんだろう。 お金じゃない信用を獲得できるとしたら、それが可視化できたら、スゴく楽しそう♪ 可視化できるかどうかはともかく、今からどんな価値を獲得できるのかは私次第。ワクワクする!

Posted byブクログ

2023/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青山ブックセンターに立ち寄って新しい本を物色していた際に目に留まった。ちょうど今お金を極力使わずに楽しめる工夫を模索していたこともあり、資本主義的な快楽・物欲との付き合い方について考えるきっかけを得たいと思い読み始めた。 冒頭はライフスタイルというキーワードを軸に物欲を中心にした従来型の豊かさからの変化について様々な識者の意見をまとめ、現代はただ物欲が無くなっただけでなく、個々人が持つ本当の趣味嗜好の追求や社会貢献から得られる充足感のような、経済成長とは反対の方向に豊かさの質が変わっている事が説明されている。 経済的には貧しさに繋がるのかもしれないが、長い歴史の中で経済成長が無かった時代に華開いた文化も沢山あったという事例が興味深く、現代の減速感が停滞ではなく成熟だとすればポジティブに受け止められると感じた。 また、働いている身としてはそのような価値基準の変化に逆らわずに、それでも世の中で必要とされているものを提供し、急成長はしなくても緩やかに事業を紡いでいく事が大切になるので、物欲・豊かさに関する新しい考え方をインストールできて良かった。

Posted byブクログ

2023/06/11

久々に面白かった! また読み返すかも。 消費社会の在り方、これからの世の中でどうやったら人々がお金を払って経済が回るか考えさせられる。

Posted byブクログ

2023/03/26

2015年の本。ライフスタイル消費から入りキンフォークやポートランドがすごいという話でなんだか懐かしい古い話と一瞬思うが、読み進めるほどにそんなことはなく。最後の2章は、資本主義の行き詰まりと次なる低成長時代は日本にとってチャンスである(なぜならいち早く低成長時代でやってきてるか...

2015年の本。ライフスタイル消費から入りキンフォークやポートランドがすごいという話でなんだか懐かしい古い話と一瞬思うが、読み進めるほどにそんなことはなく。最後の2章は、資本主義の行き詰まりと次なる低成長時代は日本にとってチャンスである(なぜならいち早く低成長時代でやってきてるから)という話などは、2021〜2022年辺りで議論されてるアメリカの分断だとかGAFAMの隆盛だとかと繋がるし、ラストの「果たして自分は何が欲しいんだろうか?」という問いに答えられるようになることがこの新資本主義(あるいは新民主主義。要は今の経済成長路線ではないなにか)を生きるための指針になるという点は、2023年の今でも変わらない論点だ。 にしても、脱成長と日本は確かに相性良い気もする。 みんなで手を取り合ってて勝てないのが日本と思ってるが、勝つ(成長)のを是とせず不条理な格差を生まずにみんなまあまあ幸せ("攻めない"最大多数の最大幸福みたいなもの)を狙うという感じは、確かに相性良さそうだし。 -- ファッションから経済への接続。つまり自分の仕事から社会や世界への接続。栗野さんのモード後の世界で感じたそれとはまた違った、客観から捉えて編集し切る感じもまた良い。 -- 菅付雅信、編集の巧さ、マジで好き。2013年に見た講演でドギモ抜かれて以来。

Posted byブクログ

2022/08/04

2015年に出版された本。 なので、新しい感じはしない。 コロナ前のことなので、今はこの本の内容は当たり前になっているのかもしれない。 そして、予想外のことも起こっているかもしれない。

Posted byブクログ

2021/01/05

最初はファッションの話が中心かと思いましたが、後半に色々な事柄についてさらっと触れており、考える種をくれるような本でした。 自分が求めているものが何なのかを、きちんと把握して言語化できるようになりたいです。

Posted byブクログ

2021/01/23

この系統によく出てくる本(既読) 『スペンド・シフト』 『消費するアメリカ人』 平川克美『消費をやめる』 ガルブレイス『ゆたかな社会』 ピケティ『21世紀の資本』 アタリ『21世紀の歴史』 ボードリヤール『消費社会の神話と構造』(未読) 村上春樹もオレゴン州ポートランドに好ましい...

この系統によく出てくる本(既読) 『スペンド・シフト』 『消費するアメリカ人』 平川克美『消費をやめる』 ガルブレイス『ゆたかな社会』 ピケティ『21世紀の資本』 アタリ『21世紀の歴史』 ボードリヤール『消費社会の神話と構造』(未読) 村上春樹もオレゴン州ポートランドに好ましい評価してたな。でも実際は勝ち組が住める土地であって、勝ち組を目指す若者には向いてないとのこと。勝ってからいかないと路頭に迷うらしい。それって、近年の地方移住やワーケーションでも一緒なのかも。地方は都会から若い世代(ファミリー世代)を呼び込んで、ネットさえつながれば~っていうけど、実際ネットだけで生活していける人(クリエイター職種、デザイナー、ライターとか?)でないと、住民からはよそ者扱いされるは仕事はないわ不便だわでろくなことない。それを、癒しを求めて無鉄砲に移住する人が多すぎる。 カーシェア、シェアハウス(子育て世代と高齢者など含む)、シェアオフィス 若者は自己実現の前に経済的自立、の考え方が変わってきた リベラルアーツ(教養)を軽視、人文科学系大学の規模縮小など世界の流れに逆行する日本 大石繁宏『幸せを科学する』 いったん食、住の基本的な欲求が満たされればそれ以上の年収は幸せの向上にはつながらない。高収入は仕事のストレスが多い。 ラトゥーシュ『<脱成長>は、世界を変えられるか?』 消費の少ない社会の実現 ショア『プレニテュードー新しい<豊かさ>の経済学』 稼ぐためには長時間働かなくなければならなくなり、労働時間が長くなると幸福感も減る 広井良典『定常型社会ー新しい「豊かさ」の構想』 セックス・アンド・ザ・シティ=知性のかけらもない話(笑)買い物リストを埋めていくことが幸福 スウェーデン映画「さよなら、人類」信頼の交換 市場で求められる価値は変わっていく 新しい、見た目がいい、機能が多い、高級→かかわっている人の顔が見える、信用/信頼できる、長く使える、公益的=本質的な消費

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2020/12/19

沢山働いてお金を稼いで、ブランド物や高級車を買うのが幸せだと思われていた時代から、もっと別の価値観へ変わりつつある今について書かれた本。 もっと周りの人とのコミュニケーションを取ったり、自分が納得できるものを少しだけ買ったりして、充実した日々を送ろうとする人が世界中で増えている...

沢山働いてお金を稼いで、ブランド物や高級車を買うのが幸せだと思われていた時代から、もっと別の価値観へ変わりつつある今について書かれた本。 もっと周りの人とのコミュニケーションを取ったり、自分が納得できるものを少しだけ買ったりして、充実した日々を送ろうとする人が世界中で増えているらしい。  ライフスタイルの雑誌である「KINFORK」などがその代表例。シンプルでとても美しい写真で、オーガニックで心が満たされるような日々を提案している。 確かに今、価値観が変わりつつあると肌で感じる。 世界で一番インフラが整った安全な国の日本が、長時間労働で幸福度が低いのもそろそろ考えなくては いけない時が来ていると思う。  全世界でデータを取ると、やはり労働時間が長いほど幸福度は下がるらしく、つまり人間は仕事中じゃなくて自由な時間に好きなことをしたり、家族や友人とすごしているときに、幸せを感じるんだと思う。 誰もが広告やCMを鵜呑みにして消費社会をひた走った日々は今終わりを告げようとしている。 著者はそれは資本主義の成熟で、これから各自がどんな風に時間 を使って充実した日々を送るのか考えるいい機会なんじゃないかと書いている。 たとえば洋服でいえば、ヨーロッパに若者は蚤の市(フリマ)で買った安い服を上手く合わせてカッコよく着こなしていたりするが、日本人はぼくが学生だった頃(90年代後半)はみんなヴィトンの財布やバックを持って喜んでいた。 今の中国なんかはまだその頃の日本のように、高級品至上主義のようだけど、貧しいところから成長する段階だと、そういったものに憧れるんだと思う。 日本人もこれからは値段よりも、合わせ方やシルエットの大切さを多くの人が知って、オシャレな人が増えるといいなと思う。 といった興味深い事が沢山書かれていて、全部書くと長くなってしまうのでこの辺にしておきますが、すごく面白いし、資本主義が向かう先がどうなるかがとても楽しみになりました。 この転換期に生きる自分も、どのように時間を過ごし、充実した日々を送るのか模索しながら楽しく暮らして行きたいと思います。 多くの人に読んで頂きたい、素晴らしい本です。

Posted byブクログ

2020/10/26

この本の冒頭で紹介されているドキュメンタリー映画「365日のシンプルライフ」をちょうど観たところだった フィンランドのヘルシンキでペトリ監督が1年間、モノを買わない&部屋に置かない(今まで部屋にあったものは倉庫に保管して1日1点だけ自宅に持ち帰っていいというルール) 「もう欲し...

この本の冒頭で紹介されているドキュメンタリー映画「365日のシンプルライフ」をちょうど観たところだった フィンランドのヘルシンキでペトリ監督が1年間、モノを買わない&部屋に置かない(今まで部屋にあったものは倉庫に保管して1日1点だけ自宅に持ち帰っていいというルール) 「もう欲しいものは特別ない」 という彼の感想に納得したのは私だけではなかったんだな…と思った。 物を買う=幸福=満足 ではなくなってきた現代 この流れは世界的なものなのか? 著者はふたつの超大国についてもリサーチしている つまりアメリカと中国 中国というと「爆買い」のイメージが強い 著者によると中国の人々の「物欲」も変化しつつあるという。ロハス的な生活スタイルにシフトしようとする人々も登場し始めているのだとか。とは言いつつもまだまだ少数派…。でもそこは中国。人口比に比べて少数派でも巨大な市場につながるというのだから人口の多さは侮れない。一方、欧米のブランドを支えている購買層の多くはなんと中国人だそう。 著者は社会発展の過渡期として「物欲」が生み出されていくという。 ではアメリカはどうかというと、ポートランドに代表されるロハス的な生活スタイルやストーリーのある物作りなどで若者によるムーブメントがどんどん広がっているという さて日本はどうだろう? そしてどんなムーブメントが巻き起こるのか? ポイントは「シェア」なんだそう ものをシェアするだけでなく子育てなどもシェアしていくスタイルになるのでは…とのこと。 そして今後世界で注目されているのが「お金」 子供でもお年寄りでも持つことができる 電子マネー的なものが今に登場するのではないだろうか? コロナ禍でお金の持ち方も変わってきた そして生活スタイルも大きく変化した 人々の価値観もコロナ禍で大きく変わってきたように思う 物ではなくまた違う何かに人々の欲望が向いていく さてさてそれは一体何なのだろう…

Posted byブクログ

2020/08/26

やはり資本主義は終わりを迎えていると再確認。 貨幣よりも信頼に価値が出てくるというのは、『シェアライフ』と同じだった。 物を持っていること、金持ちだということが幸福とは限らない。まだまだ気づいていない人も多いのではないだろうか。

Posted byブクログ