リクと白の王国 の商品レビュー
震災後の福島県での様子が、他県から引っ越してきた主人公の視点で描かれています。現地の人々の様子や思いにできる限り寄り添いたいという作者の意欲を感じました。
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何だか子供時代に戻れたようなそんな懐かしい気持ちで読みました。 子供って本当に敏感でよく大人たちのことみてますよね。 子供の時のような純粋な気持ち少し思い出したような気がします。きっとトンチもそんな人の所に現れるのでしょう。 当時、私は現地の人ではなかったので事故で苦しんだ人たち...
何だか子供時代に戻れたようなそんな懐かしい気持ちで読みました。 子供って本当に敏感でよく大人たちのことみてますよね。 子供の時のような純粋な気持ち少し思い出したような気がします。きっとトンチもそんな人の所に現れるのでしょう。 当時、私は現地の人ではなかったので事故で苦しんだ人たちの気持ち何て知る由もありませんでした。 このような形で知れてよかったです。 きっとまだ苦しんでいると思います。その気持ちを完全に理解することはきっと現地でその苦しみを経験したことのない私にはできません。 せめて、この本が多くの人の目に行き渡ることに願いをこめて☆5つとさせて頂きます。
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福島におきた悲劇から5年たっても、状況が変わらない人たちがいる。 田口ランディさんは震災当時から、福島の子どもたちを自然豊かな環境に長期に滞在させるための「ふくしまキッズ」ボランティアとして、福島の子どもたちと関わりを持っていた。活動は5年後のいま幕を閉じたが、田口さんは、子ども...
福島におきた悲劇から5年たっても、状況が変わらない人たちがいる。 田口ランディさんは震災当時から、福島の子どもたちを自然豊かな環境に長期に滞在させるための「ふくしまキッズ」ボランティアとして、福島の子どもたちと関わりを持っていた。活動は5年後のいま幕を閉じたが、田口さんは、子どもたちや親さんたちに取材してこの本を書き上げた。 リクの思いは、読む側の気持ちと素直に重なってくる。私たちひとりひとりが、リクになって、福島に起きたことを考えることができる。 震災関連の本は多々あるが、一人称で書かれたこの物語は、リアルにせまってくるものがあった。
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宇都宮から福島へ転校した小学校5年生の少年リク。 引っ越した町には、人影がなかった。 道路にも、校庭にも誰もいない。 外で遊びたい。 思いっきり自転車でかっ飛ばしたい。 そんなリクが白の王国で出会ったのは、リクを対等な人間として扱ってくれる優しい大人たち、山で生きる野生の動物、そ...
宇都宮から福島へ転校した小学校5年生の少年リク。 引っ越した町には、人影がなかった。 道路にも、校庭にも誰もいない。 外で遊びたい。 思いっきり自転車でかっ飛ばしたい。 そんなリクが白の王国で出会ったのは、リクを対等な人間として扱ってくれる優しい大人たち、山で生きる野生の動物、そして謎の少年…。 未来への光と希望に満ちた、少年リクの勇気と成長の物語。
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そこで生きることでしか学べないことがある、自分の運命とか生きる意味。深いなあ。そしてじんわり温かい気持ち、勇気を感じる本でした。
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いい物語でした。「生き物が住んでないと森は死んでしまうんだよ。森は海とつながっているんだ」ゲンさん。りくくんこれからも頑張って。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
田口ランディ氏がこんな小説を書くとは…。驚いた。官能小説や、描写の濃厚な作風の小説が多いイメージがある。一冊読んだことあったけど、正直自分の苦手な領域かな、と。 しかし、彼女の作品一覧を見ると、戦争をテーマにした作品を多く見受けられた。世の中の大きな問題を取り扱う、という意味では、今回読んだ作品と近い。 この作品は、2011年の東日本大震災直後の福島県に引っ越してきた小学生の少年・リクが主人公の児童文学。放射能、周囲の目、閉ざされた生活、外で遊ぶことのできない鬱屈した日々。 しかし、北海道のホームステイでのちょっと不思議で暖かい日々を過ごすことで、リクの中での気持ちが少しずつ変わっていく。 こういう作品は多くの人に読まれるべきだね。そういう意味も込めて、児童文学として書いたんだろうね。子供たちでも読めるようにと。小学校の課題図書としても良いんじゃないかな。国語の教科書としても。母が図書館で借りた本を借りたんだけど、これは名作ですね。どんな世代でも、どんな地方の人でも、読みやすい一冊だと思う。
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