世界を変えるデザイン(2) の商品レビュー
2009年頃に読んだ本の続編をみつけたので読了。当時はSDGSという言葉もまだなかったように思いますが、その本て紹介されていた社会問題に対するデザインアプローチに衝撃を覚えたのが記憶に新しい。 今回のテーマは、スラムという貧困と各種課題が凝縮されたエリアに対する様々なアプローチを...
2009年頃に読んだ本の続編をみつけたので読了。当時はSDGSという言葉もまだなかったように思いますが、その本て紹介されていた社会問題に対するデザインアプローチに衝撃を覚えたのが記憶に新しい。 今回のテーマは、スラムという貧困と各種課題が凝縮されたエリアに対する様々なアプローチを紹介。 住居、街、安全な水、教育、学校、仕事のマッチング、電子マネーなどなどのデザイン事例が豊富に紹介されてます。 日本では、人口減社会となり、いずれ地方の過疎化などで社会インフラが老朽化していきます。 その時、ここで培われたデザインアプローチをリデザインして、新たなシステムを作り上げていくことが必要な時代がやってくるかもと思うのは考えすぎでない気がします。 学ぶべきことが多い本でした。
Posted by
日本に住んでいると「そもそもなぜスラムが生まれるのか」というのがよくわからなかった。 現実には仕事はおろか戸籍すら持たない方々がたくさんいて、社会から排除されているから見えないだけだと学んだ。 小さい世界の中だと全然見えないものがたくさんあるので、もっと自分の見える範囲を広げて...
日本に住んでいると「そもそもなぜスラムが生まれるのか」というのがよくわからなかった。 現実には仕事はおろか戸籍すら持たない方々がたくさんいて、社会から排除されているから見えないだけだと学んだ。 小さい世界の中だと全然見えないものがたくさんあるので、もっと自分の見える範囲を広げていきたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
思ったほど、期待したほど面白くなかったけど(笑)。 それでもまぁ、学びがない訳ではない。 結構、スラムを良い都市にしてしまえ、っていう運動はおるんだなあ、とか。想像以上にスラムの、インフォーマル地区の人々は、自分で手仕事を持っていて、住宅建設とか水道管敷設とかできちゃったりするから、その辺は、自分でやってもらう仕様にすると安くあがるし参加度もあがるっていう謎の美味しさ(笑)。 興味深かったのは、インフォーマル地区整備のマニュアルを整備してコミュニティーで使ってもらうという例かな。後から整備しようとするから、汚いという話にもなれば、立ち退きだ、なんて話になるのだと。コミュニティーの人も、二度家を建てるお金なんてないよね、と。 他方でスラムの拡張速度は半端なくて、日々新しい人が流入する。 だから始めからマニュアルを用意しておくことが大切なんだ、と。 キレイにすると、もちろん成功例ばかり載っているのだろうけれど、如実に、自尊心が上がったり、下痢率下がったり、犯罪率下がったりしてるから、なんかすごいな、と。家や道をカラフルな感じでペイントするだけでも違う部分もあるのだな、と。
Posted by
アイデア集 「フォーマルとインフォーマルの間に橋をかける」 「小規模の循環型インフラ、分散型インフラ」 「デザイナー以外の人々」イニシアチブ レクチャー部分にもおもしろいものあり。 空間プロジェクト事例もいい参考。
Posted by
- 1