おべんとうと日本人 の商品レビュー
https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/webopac/BB02955325
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世の中には色んなお弁当の意味や形、込める思いがあるんだなぁって思った 冷凍食品とかキャラ弁とか時短とか…どことなく母親が作り手であることを前提にしているように感じたから、最後の方で言及されていて安心(?)した 弁当の日は学校でやったけど、その前に読んでおきたかったかも
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弁当がテーマの本だけにデザインにもこだわっていて図書館や書店に置いてあると目立つそんな今回の1冊。いろいろな視点から描かれる弁当。生活の中に弁当が何らかの形で入っている。それが手作りであるかスーパー、コンビニ、あるいはデパ地下で買ったものか問わず。 弁当に対する思いは人ぞ...
弁当がテーマの本だけにデザインにもこだわっていて図書館や書店に置いてあると目立つそんな今回の1冊。いろいろな視点から描かれる弁当。生活の中に弁当が何らかの形で入っている。それが手作りであるかスーパー、コンビニ、あるいはデパ地下で買ったものか問わず。 弁当に対する思いは人ぞれぞれだが、モクモク羊の場合、真っ先に浮かんでくるのがデパートで開催される物産展だ。著者も例に挙げている京王百貨店新宿店で毎年1月に開催されて話題になる「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」だ。単行本にもなるくらいの駅弁イベントのパイオニア。もう50回を超えているというから人気ぶりがよくわかる。 著者、日本人は、「カワイイもの・ちいさいものが好きだと言われる」として、「縮み志向」と言う本を出した韓国の文芸評論家、李御寧(イ・オリヨン)を参考にしながら弁当について考えている。「分けて」、「詰める」ことにポイントがある。そして工業デザイナーの榮久庵健司の著書「幕の内弁当の美学」を取り出して、「異質なものを貪欲にとりこんで、それぞれの特性をすべて活かす」と幕の内弁当の特徴を述べている。 「個食・孤食」、「キャラ弁」、「フードポルノ(飯テロ)」と言った今の時代に起こっている食にまつわる出来事も取り上げている。 弁当はこれからもなくなることはないだろう。必要としている人や物産展で訪れる人がいる限り。
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本書は弁当(ではなくて、おべんとう、という表記)について6章立てであれこれと書いている。 表紙は日の丸弁当的だし、開くと角が丸く落とされていて、「おべんとう」という響きとあわせてなんだか妙にやさしい印象だ。 おべんとうと移動。おべんとうは「行厨」などとも呼ばれ、つまり移動...
本書は弁当(ではなくて、おべんとう、という表記)について6章立てであれこれと書いている。 表紙は日の丸弁当的だし、開くと角が丸く落とされていて、「おべんとう」という響きとあわせてなんだか妙にやさしい印象だ。 おべんとうと移動。おべんとうは「行厨」などとも呼ばれ、つまり移動する台所だったわけだ。移動のための技術はそれほど掘り下げられていないが、小分けの技術が「小さきものを愛でる」という日本的美意識であること、幕の内弁当というブリコラージュが時を超えて愛されていることなどは、コンサバ系弁当男子としては頷くばかり。 弁当には編集力も必要だ。そうそう。もっというと経済的観念と科学的知識と美的感覚も必要だ。 決して保守的というわけでもないが、全体的に懐古的な雰囲気が漂う。 キャラ弁とかスープジャーとか近年の出来事にも触れているが、あまり肯定的にはみえない。 本としては、章立ては面白いのだけど中身はどうも散漫で、もっとあくの強いものをひとまとめにするなどして、民俗的部分はそれはそれで掘り下げたほうが良かったのではないかな、と思った。おべんとうと日本人、というよりは、お弁当6題、という感じかなあ。
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「おべんとう」をキーワードにした食にまつわる文化論 適度にフィールドワーク的であり 適度に我が体験的であり 適度に私的推論が混ざっている 何気ない日常が ちゃんと 学問になっていることが 何となく 楽しい 装丁が「おべんとう箱」になっているのが おしゃれ ですね
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