Killers(上) の商品レビュー
殺人者は、いつの時代にも存在する。 2020年東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見され、かつての名家の人間だったことが判明する。いったい、この男は何者なのか――。 五十年、三世代にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして重なり合...
殺人者は、いつの時代にも存在する。 2020年東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見され、かつての名家の人間だったことが判明する。いったい、この男は何者なのか――。 五十年、三世代にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして重なり合う渋谷という街の歴史。
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『第一条 明確な理由なしに人は殺してはいけない』から始まる、渋谷を舞台に50年、三世代にわたる系譜は恐ろしい。本書は堂場瞬一がデビューしてから100冊目の作品ということもあり圧巻の1500枚にも及びます。 上巻は、2020年の東京オリンピックに向け、再開発が進む渋谷から、根源とな...
『第一条 明確な理由なしに人は殺してはいけない』から始まる、渋谷を舞台に50年、三世代にわたる系譜は恐ろしい。本書は堂場瞬一がデビューしてから100冊目の作品ということもあり圧巻の1500枚にも及びます。 上巻は、2020年の東京オリンピックに向け、再開発が進む渋谷から、根源となる1964年の渋谷に遡り、綴られます。下巻の展開が楽しみ(^^)
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10月-10。3.0点。 1960年から続く、ある殺人者。 連続なのか、異常殺人なのか。 上巻は、殺人者の生い立ちから謎まで。
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時代の変遷に伴って起こる連続殺人を描いたミステリ。捜査する側も描かれてはいるけれど、メインは犯人サイド。彼の思想信条は……うーむ、そういう考え方もあるんだろうか、とは思うけれど。幸いなことに理解はできないかも。快楽のために殺人を犯すのと……どっちもどっちでは? 殺人に次ぐ殺人を犯...
時代の変遷に伴って起こる連続殺人を描いたミステリ。捜査する側も描かれてはいるけれど、メインは犯人サイド。彼の思想信条は……うーむ、そういう考え方もあるんだろうか、とは思うけれど。幸いなことに理解はできないかも。快楽のために殺人を犯すのと……どっちもどっちでは? 殺人に次ぐ殺人を犯し、自らの痕跡を消しながら逃亡する犯人。追う警察。手に汗握るサスペンスながら、実は最初から結末が見えてるのになあ、と思ったところ。まさかそんな仕掛けがっ! 殺人者に感化されて殺人者になる者があまりに多いのはなんだかなあ、と思うのだけれど。誰でもそういう要素を内包してるんだろうか、と思うと恐ろしいところではあります。タイトルが複数形なところは、それを表しているのかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白けど、年代・世代が結構飛ぶので、自分の中の時間感覚がおかしくなってしまって・・・。それを修正しながら読むのが大変でした。 長野は時間にこだわる人なのね。しょっちゅう時計を見ているようだし、ところどころに、○分の時間を費やした、みたいな記述があって、それが妙に細かい。時間へのこだわりが物語にどう結びついていくのか、下巻でのポイントになるかもしれないと自分なりに予想しています。(違っていたら大恥だな、こりゃ・・・)頭の端っこに置いておきたい自分なりの注目点です。
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堂場さんの100冊企画のうちの一冊。 いや~すばらしい! 舞台は渋谷。 背筋がぞぞっとするような犯人が今回は出てくるけれど、本当にこういう犯罪者いるように思える。 Killersの名のとおり、殺人を美と感じ、殺さずにはいられない。 殺人者長野保、刑事の生沢、住友、平田。 長野...
堂場さんの100冊企画のうちの一冊。 いや~すばらしい! 舞台は渋谷。 背筋がぞぞっとするような犯人が今回は出てくるけれど、本当にこういう犯罪者いるように思える。 Killersの名のとおり、殺人を美と感じ、殺さずにはいられない。 殺人者長野保、刑事の生沢、住友、平田。 長野の家族。 いろんなところで色んな人物がつながっていく。 寝ないで読んでしまった。
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+++ 殺人者は、いつの時代にも存在する。 2020年東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見され、かつての名家の人間だったことが判明する。いったい、この男は何者なのか――。 五十年、三世代にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして...
+++ 殺人者は、いつの時代にも存在する。 2020年東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見され、かつての名家の人間だったことが判明する。いったい、この男は何者なのか――。 五十年、三世代にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして重なり合う渋谷という街の歴史。 警察小説の旗手・堂場瞬一のデビューから100冊目を飾る、記念碑的文芸巨編1500枚! +++ 東京オリンピックとは言っても、前回のオリンピックの時代が上巻の大方を占めている。老人ばかりが被害に遭った連続殺人事件が起こり、被害者の額には決まって十字のしるしがつけられていた。犯人は政治家の次男で、彼の目線で語られる部分と、警察の側から語られる部分とで物語は進む。舞台は渋谷だが、時間経過はものすごく長く、ときおり時代が一気に進み、過去を振り返る描写が差し挟まれているのが、もどかしさと空恐ろしさを増幅させる。使命感さえ帯びて殺人を続け、あるいは唆す様子は見るだけで虫唾が走るが、事態は少しずつ変化している印象でもある。上巻では、今後の展開が読めないが、どのように決着がつけられるのか、早く下巻も読みたくなる一冊である。
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1960年代に起きた連続殺人事件の犯人を40年に渡って、描く大作・・・なんだけど・・・犯人である長野の視点と、刑事の生沢の視点で物語は進むけど、長野の自分勝手な思い込みや、生沢の視点での描写が少なく、あんまり読んでいて、気持ちのいいものではない。下巻、どうしよう・・・
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上巻下巻ともよかったです。今年読んだミステリーの中で最高ランクの一つです。 870ページの長編にかかわらず、殆んど途中で緊張感が弛む事がない展開に引き込まれました。 物語は、現在の渋谷の空き家で右手がない老人の遺体発見から始る。 1961年の渋谷での連続殺人事件から現在まで続く...
上巻下巻ともよかったです。今年読んだミステリーの中で最高ランクの一つです。 870ページの長編にかかわらず、殆んど途中で緊張感が弛む事がない展開に引き込まれました。 物語は、現在の渋谷の空き家で右手がない老人の遺体発見から始る。 1961年の渋谷での連続殺人事件から現在まで続く殺人鬼長野保の半生の物語。 読んでいる途中で、電車から見える渋谷の街が、なんとなく何時もと違って見えた。 小説の良さの評価はするが、殺人鬼の動機と同じような話がニュースで流れる事が多く、現実の事件には小説以上の怖さを感じる。
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