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チャーちゃん の商品レビュー

4.2

13件のお客様レビュー

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2022/01/24

表紙の、薄ぼんやりとした、発光体のような、チャーちゃんの絵柄に、読む前は不思議な印象をもったのですが、そういうことだったのですね。 保坂和志さんの小説は、全く読んだことはないのですが、この絵本では、独自の死後のイメージよりも、生きてても死んでても変わらないでしょ、という、チャー...

表紙の、薄ぼんやりとした、発光体のような、チャーちゃんの絵柄に、読む前は不思議な印象をもったのですが、そういうことだったのですね。 保坂和志さんの小説は、全く読んだことはないのですが、この絵本では、独自の死後のイメージよりも、生きてても死んでても変わらないでしょ、という、チャーちゃん流の励ましが、私には印象的で、飼い主冥利に尽きるとは、こういうことではないかと思いました。 また、小沢さかえさんの画も初めてで、序盤の疾走感溢れる絵柄は、とてもきれいだけど、どこか哀愁を滲ませた物悲しさがあるところに、チャーちゃんの死を思わせるものがあったのですが、終盤でガラリと変わる天然色の明るい絵柄(どことなく絵のタッチも変わった?)は、また対照的で温かく、楽園って、こういう場所なのかもしれないと、読んでいる私の温度まで変えさせるような、表現の幅の広さが印象的でした。

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2021/06/30

5552さんの本棚に並んでいたのを見て、その印象的な表紙の絵に惹かれて、図書館で借りました。 2年前に癌で亡くなった実家の猫もチャーちゃん同様に最期は痩せていました。 あちらの世界でこんな風に自由に過ごしていたら嬉しいなぁ。

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2020/07/28

WOWOWの番組で朗読をしていて、積んだまま読んでないのを思い出して引っ張りだしてきた。 猫のチャーちゃん。 いきなり、「いま死んでます」にびっくり。 不思議な生死感。 不思議でふわふわ軽やかな考え方。 走って飛んで踊って軽やかに過しているんだね。 いつか、おとうさんやおかあさん...

WOWOWの番組で朗読をしていて、積んだまま読んでないのを思い出して引っ張りだしてきた。 猫のチャーちゃん。 いきなり、「いま死んでます」にびっくり。 不思議な生死感。 不思議でふわふわ軽やかな考え方。 走って飛んで踊って軽やかに過しているんだね。 いつか、おとうさんやおかあさんと一緒に踊ったりできるといいね、チャーちゃん。

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2018/02/08

すごい!笑っちゃうくらいすごいインパクト。絵本ではっきり言って、なんて言われたことないし、てか、なんて言葉もこんな力強く見たことない。「!」も力強いし。さまざまな死の表現をする絵本があるけれど、わたしはこれが好き。死ぬと生きる、の違い?よく分かんないね。

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2017/04/08

チャーちゃんにとっては、生きていることと死んでいることに境目なんてない。 走って遊んでまた走って。いつだって自由で気ままに踊ってる。 悲しいことなんかなにもない。 だっていつかみんなここにきて、一緒に踊るんだから。もちろん、パパとママもね――。 「ぼく、チャーちゃん。はっ...

チャーちゃんにとっては、生きていることと死んでいることに境目なんてない。 走って遊んでまた走って。いつだって自由で気ままに踊ってる。 悲しいことなんかなにもない。 だっていつかみんなここにきて、一緒に踊るんだから。もちろん、パパとママもね――。 「ぼく、チャーちゃん。はっきり言って、いま死んでます」 チャーちゃんはどこまでもポジティブだ。 死んでしまったけれど、生前となにもかわらず楽しく過ごしている。 水平線を見はるかす丘の上、草の原を駆け巡り、ときには空を飛んで、鳥や獣と一緒にダンス。 世界のどこにだって行けるし、疲れないし、お腹だってすかない。 そう、なにも悲しいことはない。きっとまた会える。そして一緒に楽しく踊る。 だから、泣かなくていい。 あっけらかんとしたチャーちゃんの言葉の数々。それで死はたんなる生の続きになる。魂はあざやかな色彩に満ちた世界で軽やかに踊り続ける。 死別の悲しみを癒し、きっとまた会えるという希望を描く絵本。 それなのに読んでいるとどうしても泣いてしまうのだけれど。

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2016/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チャーちゃんは踊ってる あゝ こんなふうに “踊ってる”んならいいなぁ。 “「死」はおそろしいものじゃない” “あちらで彼らは穏やかだ” “いつか会えるね” そんな絵本が増えているように思う 畳みかけるかなしみのためだろうか この国に宗教が不在のためだろうか 【ブックカフェ松庵文庫にて】

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2016/05/24

初めて読んだとき、「わー!なんだか怖い絵本だなー!」と感じました。 再び落ち着いて読んでみると、作者の言いたいことを感じ取ることができました。 文章では主人公のチャーちゃんはネコと特定していませんでしたので、ほかの表現もありかな?と思いました。

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2016/04/26

あらゆる常識やしがらみから自由になる、という死の要素のひとつを、こんなに伸びやかに描いている絵本があるんだなあ。少し、驚いた。小さいころにこういう風に「死」と出会うというのも良いかもしれない。 (私が小さいころ読んだ本で印象に残っているのは、死を前にした人から残された人に向けての...

あらゆる常識やしがらみから自由になる、という死の要素のひとつを、こんなに伸びやかに描いている絵本があるんだなあ。少し、驚いた。小さいころにこういう風に「死」と出会うというのも良いかもしれない。 (私が小さいころ読んだ本で印象に残っているのは、死を前にした人から残された人に向けてのものが多かったので。『わすれられないおくりもの』とか)  『岸辺のヤービ』の挿し絵の小沢さかえさん、この絵本の挿し絵も、タッチはかなりヤービと異なるけれども、動物や植物がいきいきしているところは共通している。好きだ。

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2015/12/26

【2015年交換会】 死ぬことについて、別の目で見ることができます。大切な人を亡くした時に読むのもいいと思います。

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2015/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「岸辺のヤービ」の画繋がりで手に取った一冊 ・・・が、その見た目とは裏腹?!な始まり ~ぼく、チャーちゃん。  はっきり言って、いま死んでます。~ 昔、五味太郎さんが講演で「絵本は小さい子供のモノって誰が決めたの?絵だけで伝えられるから大人も子供も読めるってだけで、子供のために絵本描いてるわけじゃない」みたいなことを言ってたのを思い出した ある意味、この「チャーちゃん」も・・・深いぃ「大人の絵本」デス

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