神恋-カミコイ-(1) の商品レビュー
私の中で、トップクラス以上、“殿堂入り”にさせていただいている四コマ漫画家は、今んトコ、ももせたまみ先生、クール教信者先生だけだが、近い内に三人目になってくれそうな先生は、やっぱ、忍先生だ ももせ先生の「好き」は理由が多すぎて挙げられないほど突き抜けちゃっているので、追い越す、並...
私の中で、トップクラス以上、“殿堂入り”にさせていただいている四コマ漫画家は、今んトコ、ももせたまみ先生、クール教信者先生だけだが、近い内に三人目になってくれそうな先生は、やっぱ、忍先生だ ももせ先生の「好き」は理由が多すぎて挙げられないほど突き抜けちゃっているので、追い越す、並ぶ云々は、まずありえない話なのだが、クール教信者先生に忍先生が肩を並べそうな感じだな、と思う理由は、この『神恋』だけでなく、先日、無事に大円団となった『ヤンデレ彼女』もだが、内容やキャラの個性、言動に読み手をただ楽しませるだけの面白さだけじゃなく、これから生きていく、歩いていく上で、ふとしたタイミングで思い出した時に悩みを解決する手助けになってくれそうな深みがあるからだ クール教信者先生、忍先生、どちらも正確な年齢も性別も定かじゃないにしろ、人生経験値が高いのは間違いない。人生経験が乏しい人間の四コマ漫画に、まず、心が震える訳がない 内容は、タイトルと表紙から分かる通り、ファンタジーと日常が混ざり合った、ベッタベタな異種族ラブコメだ。寺の息子のトコに、(半ば無理矢理な命令にしろ)ヴァルキュリアの美少女が恋人として同棲を開始する、って展開とストーリーには男が大好きなロマンがある 『ヤンデレ彼女』で得たスキルを存分に、この『神恋』でも活かせているのを、ファンであれば感じ取れるはずだ。最初こそ、大丈夫かよ、と思っていた二人が、徐々に打ち解け、恋愛感情が互いに刺激されていく、その展開とテンポが実に読んでいて気持ちが良い 人間から戦乙女になったミストヒルドちゃんが、たまに魅せる、年恰好に似合った少女らしい表情に、キュンと来て、三矢に歯軋りしてしまう読み手も多かろう。実際、私も嫉妬の炎が渦巻いたwww この三矢も、重度のゲーマーで、オタク趣味の持ち主だが、案外、男気に篤い面もあり、カッコいいトコもある この男女のキャラのバランスも、忍先生の持ち味の一つだろう どの回も、二人の恋路を応援したくなる(まぁ、三矢の「彼女が欲しい」って願いが叶う=死なんだけども)が、個人的にピカイチなのは、現実でもラブコメでも、青春にはこれがなきゃダメっしょ、と断言できるチャリの二人乗りが描かれている、#7「逢引日和」だ。クレーンゲームで、三矢が小遣いを使いきってミストヒルドの為にぬいぐるみをゲットしてやるって男気にもグッと来る この台詞を引用に選んだのは、先にも述べた通り、忍先生の人間力の高さを感じられるものだからだ。嫁さんに逃げられるようなダメ旦那ながらも、寺の住職らしく、人を諭す言葉には軽さがない、三矢の父・蝉原元成が言っている点も高評価だ。月並みな意見だが、自分の大切なモノを、他人が大切にしてくれるとは限らない。価値観など人それぞれなのだから。押し付けられるのが嫌なら、押しつけてもならない。だからこそ、自分の大切なモノを大事な人に知ってもらう努力が必要だし、相手のそれを傷つけてしまった時は、素直に謝らなきゃいけない。それも出来ないのに怒るのは筋違いだ
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