風立ちぬ 宮崎駿の妄想カムバック の商品レビュー
アニメという一つの道を極めた人が航空機設計で傑作を生み出した堀越を妄想するとこうなるんだな、という。
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風立ちぬの原作的な立ち位置の本。まさしくあの映画が史実をベースにした宮崎駿のオタク的妄想から生まれたことがよくわかる。 作中に出てきた九試とかカプロニの巨大旅客艇をラジコンで飛ばした話なども付録として付属。
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冒頭、カプロニーおじさんの作品へのツッコミが炸裂。けっこう面白い。 でもカプロニーおじさんは、主人公堀越二郎の心の師であり、ある種のロールモデルでもある。 本作でのヒトラー氏の政権に対する評価は主人公自身の口から出てくる。 前の『雑想ノート』でもさうだったが、菜穂子さんのパ...
冒頭、カプロニーおじさんの作品へのツッコミが炸裂。けっこう面白い。 でもカプロニーおじさんは、主人公堀越二郎の心の師であり、ある種のロールモデルでもある。 本作でのヒトラー氏の政権に対する評価は主人公自身の口から出てくる。 前の『雑想ノート』でもさうだったが、菜穂子さんのパパが 「なんといういい加減な展開だ」 とかのメタ発言がある。 まだハンバーグ定食は美味さう。てふか、私はこれ見た後『コーヘレト書』(岩波のやつ)9:10見て、泣いた。 ペリカンは、おかんがヒナをぶっ殺してパパがおのれの血で復活させてゐるやうにしか見えないので、イエスの表象とされたのでクリスチャンが食堂造るとペリカン食堂になるのである。はい。
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この本の最後にある、九試単機のラジコンを飛ばす写真付きのページ。 その、駿さんの嬉しそうな顔。 それだけで読んで損は無いと思う。
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月刊「モデルグラフィックス」誌に連載された映画「風立ちぬ」の原作漫画(オールカラー)。 映画で二郎の夢?の中に出てくる、カプローニさんの飛行機(Ca60 9葉8発旅客艇)は、シロートが見ても本当にこんな重たげなものが飛ぶのかいな?というような現実離れした夢みたいな造形で、度肝を...
月刊「モデルグラフィックス」誌に連載された映画「風立ちぬ」の原作漫画(オールカラー)。 映画で二郎の夢?の中に出てくる、カプローニさんの飛行機(Ca60 9葉8発旅客艇)は、シロートが見ても本当にこんな重たげなものが飛ぶのかいな?というような現実離れした夢みたいな造形で、度肝を抜かれた。 この原作を読むと、映画に登場する飛行機は宮崎駿の妄想100%というわけではなく、カプローニおじさん(伯爵)が、本当に狂ったデザインの飛行機を作ってしまったらしいことがわかる。 作ったまでは本当だけれど、風に乗って優雅に飛ぶ姿は宮崎駿の頭の中にしかなかったもの。本作が映画化されたおかげで、素晴らしい光景を観客として追体験できたのは嬉しいことだ。 掲載誌が専門性の高いものなので、ヒコーキにもクルマにも明るくない私のような読者には消化しきれない要素が大きいけれど、それでも楽しく読める一冊である。
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宮崎駿監督の漫画版『風立ちぬ』。映画とは違って飛行機にかなり重きを置かれた作品です。だから、すごく読み応えがあって面白い。 烈風に載せろ、と言われたエンジン・誉の本を積んでいたなぁ……読もうかなぁ。
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宮崎駿がいかに飛行機好きかわかる内容。相変わらず爆撃機に豚が群がる絵が面白い。当時の時代背景や人の考えがわかって興味深い。宮崎駿の妄想も混じってはいるけど… ところで、なんで堀辰雄は犬なんだろう…
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自分もパイロットになりたかった。映画を先に観たので、原作との違いを感じた。ユーミンので、飛行機雲の歌がどんぴしゃりのストーリーだった。
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映画は大分この原作から引き継がれて作られたのだなあとわかる。 恋愛のスピードの速さみたいなものはそのままだった。 多分、描きたいのがそこではないからなんだろうけど。 とにかく飛行機。戦闘機。 宮崎さんのなんてことない書き言葉や色使いがとても好き。 思ったより盛りだくさん。 堀越二...
映画は大分この原作から引き継がれて作られたのだなあとわかる。 恋愛のスピードの速さみたいなものはそのままだった。 多分、描きたいのがそこではないからなんだろうけど。 とにかく飛行機。戦闘機。 宮崎さんのなんてことない書き言葉や色使いがとても好き。 思ったより盛りだくさん。 堀越二郎は紙飛行機が作りたかった。 すごくシンプルな、一枚紙で作る美は、エンジン、機関銃すら邪魔だった。戦闘機なのに。 面白いし、狂ってる。 映画を見たとき、堀越二郎は宮崎駿だと思っていたけど、本当は、宮崎駿のお父さん、だったのかもね。 芸術家は理解されない。 そういうことが前提にないとあの映画は何でもない。 理解されにくい。 最後の最後で宮崎さんが自分のために映画を作った。 そのことが、ファンとしてはたまらないんだよな。
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連載時は読んでいなかったので、映画先行で読んだせいか映画を圧縮したような感をうけた。 しかし、宮崎駿の妄想カムバックと副題が付けられている通り、そのように読めば全編カラーだし美しい漫画だと思う。 映画版との違いは堀辰雄の「風立ちぬ」「菜穂子」の混ぜ具合いで、漫画版は映画版ほど堀辰雄っぽさはない。 飛行機にさして興味がない人が読んでも面白い作品ではないとは思うが、私は飛行機好きなので楽しく読めた。 私的には満足だが欲を言えばもう少し綿密にしっかりと長く書いて欲しかったという意味で、星を一つ減らし四つ星。
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