腸を鍛える 腸内細菌と腸内フローラ の商品レビュー
小腸には体内で働いている白血球の約60%が集まっている。腸内フローラの2割をビフィズス菌が占めていれば、Phが酸性に保たれ、腸の健康状態が良好に保たれるだけでなく、腸の蠕動運動が促され、便通がよくなる。ビフィズス菌は、ビタミンB群、ビタミンK、葉酸など、さまざまな種類のビタミンを...
小腸には体内で働いている白血球の約60%が集まっている。腸内フローラの2割をビフィズス菌が占めていれば、Phが酸性に保たれ、腸の健康状態が良好に保たれるだけでなく、腸の蠕動運動が促され、便通がよくなる。ビフィズス菌は、ビタミンB群、ビタミンK、葉酸など、さまざまな種類のビタミンを合成する働きがある。 大豆が発酵する過程で生み出されるナットウキナーゼというタンパク質分解酵素に、血栓を融解させる働きがある。 IgE抗体は、目、鼻、皮膚、腸などの粘膜にある肥満細胞と結合することで、アレルゲンに過剰反応し、ヒスタミンが分泌されることで、様々なアレルギー反応が引き起こされる。免疫の働きが低下すると、Th1とTh2のバランスが崩れやすくなり、Th2の指示によって、IgE抗体が過剰に作られてアレルギーが起こる。Th2の過剰反応は、乳酸菌を大量に摂取することで改善されやすくなる。 不溶性食物繊維は、摂取すると消化されないまま大腸に届き、腸内の腐敗物質を体内に排出しやすくする。主に穀類、野菜、豆類、木の実などに含まれるセルロースを指し、ゴボウ、サツマイモ、ブルーン、アボカド、切り干し大根、乾しいたけ、大豆、納豆、おから、インゲン豆、押し麦、オートミール、ライ麦パン、アーモンド、クルミ、落花生などが多い。 水溶性食物繊維は、果物に多いペクチン、 こんにゃくに多いグルコマンナン、海藻類に多いフコダインやアルギン酸、植物の種や樹皮に多い植物 ガムなどを指す。摂取すると腸内の水分に溶けてゲル状になり、栄養の吸収をゆるやかにする働きがあるため、血糖値の急激な上昇やコレステロールの吸収が抑えられる。コンブ、ワカメ、モズク、寒天、オートミール、切り干し大根、ゴボウ、干し椎茸、ブルーン、いちじく、アボガド、インゲン豆などに多く含まれる。 オリゴ糖は、リンゴ、バナナ、ブドウなどの果物、タマネギ、キャベツ、ゴボウ、アスパラガスなどの野菜に含まれている。 著者は、死菌を含めた乳酸菌の菌体成分や分泌物が腸管免疫を刺激し、腸内フローラに好影響を与え、免疫活性によって全身の健康にも寄与する食品について、バイオジェネティックスという概念を提唱している。
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文字通り、腸の健康を唱える一冊。 腸内細菌とそれによる腸内環境(フローラ)が大事なのがよくわかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
わかりやすい解説とありましたが、腸内細菌、腸内フローラ、腸管免疫・・・、東大教授の方の話は、私には難しく、わかりにくかったです。私が理解したことは、平たく言いますと、中年期以降、加齢と共に悪玉菌の割合が増加していくので腸を元気にする食事を心掛けることが大切。それは、野菜・海藻・果物、食物繊維、発酵食品。控えるのはインスタント食品、スナック菓子、ファストフード。ヨーグルトがいいそうですが、私は相性が悪いです。なお、トクホは信じすぎないようにとのこと。
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善玉菌も人間社会も2割が善ければいいってね。 ビフィズス菌、味噌汁(わかめ)とオリゴ糖(エサ)を意識してとろうと思った。 すぐ読め、基礎的なことがわかりやすく学べた。
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健康に大事なのは、「腸内細菌のバランス」。 著者は、ビフィズス菌(=善玉菌)が一定の割合で棲息していると、腸内環境が良好な状態に保たれることを突き止めました。 本書は、腸内でのビフィズス菌の働きを説明し、ビフィズス菌を増やすことで腸内環境を改善する方法をまとめた一冊です。 ...
健康に大事なのは、「腸内細菌のバランス」。 著者は、ビフィズス菌(=善玉菌)が一定の割合で棲息していると、腸内環境が良好な状態に保たれることを突き止めました。 本書は、腸内でのビフィズス菌の働きを説明し、ビフィズス菌を増やすことで腸内環境を改善する方法をまとめた一冊です。 詳細なレビューはこちらです↓ http://maemuki-blog.com/?p=7123
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