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せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦Official Book(2015) の商品レビュー

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2016/02/16

この大会の位置付けは、完成品を評価する舞台ではなく、作品を通した学生とジュリーとの対話によって建築の可能性を探っていく場である。 というのを念頭に置き作品をチョイスした結果、あんまりにも議論が成立していない回になってしまっている。作品とそれにいたる論理を直接参考にしたくて買うな...

この大会の位置付けは、完成品を評価する舞台ではなく、作品を通した学生とジュリーとの対話によって建築の可能性を探っていく場である。 というのを念頭に置き作品をチョイスした結果、あんまりにも議論が成立していない回になってしまっている。作品とそれにいたる論理を直接参考にしたくて買うなら他の年のを買ったほうがいいのかもしれない。 2016で五十嵐さんが降りたのもうなずける内容… 審査員がファイナリスト選定をミスったお陰(?)で、大会の趣旨が噛み砕かれた形で何度も説明されているので、そういうことが気になるなら読んでもいいかもしれない。 しかしながら大前提として、選ばれた作品は他に比べ図面や見せるもののクオリティが圧倒的に高かったから選ばれているのだのだということも忘れてはならない。こういう形で書籍化、発信もされるし、アイキャッチを担うにあたってへたなものは選べないのだろう。 毎度のことだがもうちょっとそのへんを見たくなる本であった。

Posted byブクログ