満ち潮と引き潮と 遠き日・志摩の初恋 の商品レビュー
人は誰でも人生の中で小説に出来るような体験を一つはしている。そういう人がいるようだが、本書は著者が昭和30年、故郷志摩で高校生活をしていた夏休みの2週間に起こった出来事を回想するようなお話だ。 東京から親戚の女子高生が遊びに来ていたこの2週間が、別々の人生を歩んだ数十年後もお互い...
人は誰でも人生の中で小説に出来るような体験を一つはしている。そういう人がいるようだが、本書は著者が昭和30年、故郷志摩で高校生活をしていた夏休みの2週間に起こった出来事を回想するようなお話だ。 東京から親戚の女子高生が遊びに来ていたこの2週間が、別々の人生を歩んだ数十年後もお互いの大切な思い出となっている。 田舎の高校生とは思えぬ博識の哲夫と、古典的な詩に詳しい陽子とのふれあいは、自分が体験したわけでも無いのに、なんだかもどかしくきゅんとなる。
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