感情8号線 の商品レビュー
うまい! 環八をつなげた発想と、それぞれの街にリアルに居そうな女性たちの描写。 昔、環八沿いに住んでて、馴染みもあって、楽しく一気読み出来ました。
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土地感がないのですが、環状八号線周辺のそれぞれの地域を話題にしたお話。 それぞれ、ヒロインがいますがそれぞれがまた重なりあっていい感じに仕上がっています。
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女性主人公の短編集。いかにも女性的な腥い感情的な本。楽しくなかった。不倫とお金とセックスの話か。興味ないのに身の上話を聞いていたよう。小説はそんなものかもしれないが、人物か状況、ストーリーに興味が持てないとだめ。黒い感情を抱えて生活している題材は嫌いじゃないが…。短編連作の形態で...
女性主人公の短編集。いかにも女性的な腥い感情的な本。楽しくなかった。不倫とお金とセックスの話か。興味ないのに身の上話を聞いていたよう。小説はそんなものかもしれないが、人物か状況、ストーリーに興味が持てないとだめ。黒い感情を抱えて生活している題材は嫌いじゃないが…。短編連作の形態で、読み進めると登場人物らの繋がりが見えて少しずつ様相が理解できてくる。 ○荻窪(☆2) 真希。劇団員に叶わない片想い。劇団の後輩と寝て満足か。あとは靴を交換する心理が理解できぬ。よくわからない話だった。 ○八幡山(☆2) 絵梨。彼に暴力を振るわれている。逃れられてよかったね。 ○千歳船橋(☆3) 亜実。新婚。幸せなはずが、なぜか不安も同居するという心境はまずまず良かった。同窓会に行き、元彼と当時の恋愛を回想する話。幕引きが面白かった。 ○二子玉川(☆2) 芙美。二児の母。マンションで裕福な暮らし。不自由さも感じている。裕福と幸福感が別なのは尤もだ。不倫され気の毒だけれどプライドも高いのでなんとも言えない。 ○上野毛(☆3) 里奈。養ってほしくはないが独身はいやだという。まあわかる。上司と不倫。劇団員とラブホテルで夜遊び。恋愛のその後が楽しみ。案外上手く落ち着くのか堕ちていくのか。 ○田園調布(☆4) 麻夕。最初の話に出てきて気になっていた。お嬢様育ちで見合わない恋。可哀相に、彼に近付くほど住む世界が違うと思い知らされる。これはバッドエンドでもどっちでもよかった。希望のあるような結末だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 荻窪、八幡山、千歳船橋、二子玉川、上野毛、田園調布はすべて環状八号線沿いにある街。直線距離では近いけれど、電車で行くのは不便だ。 同じ道沿いだけれど、街の雰囲気も住む人の生活レベルも全然違っている。もちろんそれぞれの悩みも……。すぐそこに幸せはあるはず。なのに、どうして遠回りしてしまうのだろう。環状八号線に住む人々のリアルで切ない恋物語。 【感想】
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不思議な書名だと思っていたが、読んで納得。荻窪、八幡山、千歳船橋、上野毛、田園調布がどれも環八沿いにあるということに初めて気付いた。東京やその近郊以外の人には分かりにくいだろうが、敢えて、これらの町の雰囲気に合った人や暮らしぶりを登場させ、それぞれのストーリーを進めていく。しかも...
不思議な書名だと思っていたが、読んで納得。荻窪、八幡山、千歳船橋、上野毛、田園調布がどれも環八沿いにあるということに初めて気付いた。東京やその近郊以外の人には分かりにくいだろうが、敢えて、これらの町の雰囲気に合った人や暮らしぶりを登場させ、それぞれのストーリーを進めていく。しかも、これらがみな絡み合っていて、1つ1つは短編として、全体を通じて長編として読めるようになっている。凝った作りだが、こういうのをさらっとやってみせるのが著者らしい。 それぞれの町に住む登場人物が、あまりにも町のイメージに対してステレオタイプだと思ったが、よく考えると、町のイメージは、各登場人物のキャラを立たせるためのアイコンに過ぎず、例えば、荻窪に住む劇団員というのは、フリーターをしながら演劇を志す人という人物の特徴を際立たせるために、荻窪に住んでいるという設定にしただけではないかと思えてきた。 いずれにせよ、恋愛や結婚を中心とした現代の男女を描く小説として、面白くできている。
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畑野さんの本は初めて読みました。 「王様のブランチ」で紹介されているのを見て以来、ずっと読みたと思っていた本。 荻窪、八幡山、千歳船橋、二子玉川、上野毛、田園調布に住む6人の女性たちの恋を描く連作短編集。 畑野さんの他の作品もぜひ読んでみたい。
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環八沿いの街で暮らす6人の女性達の連作短編。 片思いをしていたり、DV被害にあっていたり、新婚なのに元カレと再会したり、キャリア志向だったのに専業主婦だったり、不倫をしてたり、みんな色々。 それぞれの話がリンクしているので、見る人の立場で、それぞれが違うように見え、それが面白かっ...
環八沿いの街で暮らす6人の女性達の連作短編。 片思いをしていたり、DV被害にあっていたり、新婚なのに元カレと再会したり、キャリア志向だったのに専業主婦だったり、不倫をしてたり、みんな色々。 それぞれの話がリンクしているので、見る人の立場で、それぞれが違うように見え、それが面白かった。 よそから見れば幸せそうでも、別の立場では悩んでいたり、人の暮らしや気持ちをのぞき見てるような気分になります。 途中、人間関係が複雑に感じ、思わず相関図を書いてしましましたが、なんてことはなかった(笑) 里奈の新しい恋の行方が気になります。
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大人の恋愛の話。題名にユーモアがある。舞台は一貫するものの、章ごとに主人公(一人称主観)が変わるので新鮮な気持ちで読める。主役級でありながら、ミクさんだけ、章がないのは深い意味があるのだろうか。複雑に絡み合う人間関係は皆恋愛下手という共通点で括れる。結果的に誰も幸せになっていない...
大人の恋愛の話。題名にユーモアがある。舞台は一貫するものの、章ごとに主人公(一人称主観)が変わるので新鮮な気持ちで読める。主役級でありながら、ミクさんだけ、章がないのは深い意味があるのだろうか。複雑に絡み合う人間関係は皆恋愛下手という共通点で括れる。結果的に誰も幸せになっていない。
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最近当たりの短編集が続いてる♪ 環八の街々を舞台に、それぞれの街に住むお年頃の女子の恋愛模様を描いている。 夢だけで暮らしてる子も、お金持ちの子も、一見幸せそうな子も…-恋愛っつーのはみんな平等に悩ましい案件なのでR!
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環状8号線沿いに住む登場人物たちが、語り手を変えながらぐるっとつながっていく恋愛連作短編。 登場人物のこちら側とあちら側が、見る側を変えると違った印象に映る。この場面、こちら側はこうだったんだ、という機微が上手い。なかなかうまくいかない恋愛が切ない。
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