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虚栄 の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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2017/09/07

夢中で読んだ。ガン医療の医師や製薬会社やメディア、政治家の本音が見れた気がした。私も早期発見のための定期健診に疑問があるので、今後いろいろ知りたいと思う。 外科、内科、放射線科、免疫療法科で足の引っ張り合いをしてるのを見て、まさに政治と同じだなと思ってしまった。素人の私がこんなこ...

夢中で読んだ。ガン医療の医師や製薬会社やメディア、政治家の本音が見れた気がした。私も早期発見のための定期健診に疑問があるので、今後いろいろ知りたいと思う。 外科、内科、放射線科、免疫療法科で足の引っ張り合いをしてるのを見て、まさに政治と同じだなと思ってしまった。素人の私がこんなことを言うのはなんだけど、もっと解決しなきゃならない問題がいっぱいあるのに、国会ではひとつのことにみんなで寄ってたかって時間を使って攻め立て議員を辞任に追い込む。辞めれば解決するもんでもないだろう。 この本でも追い込まれて亡くなった医師もいた。きっと志は病気の人を助けたい!っていう思いだったのでは?それがいつの間にか、教授になること、新しい実験結果で論文で評価されること、製薬会社からお金を受けとることとか、人間の欲望は終わりがない。 考えさせられる本だった。さすが久坂部さん。

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2017/07/25

久久の大作! 面白かったー! 近藤誠氏や小保方女史を意識してるな、と思われます。 大学病院の教授の足の引っ張り合いや予算の取り合いなんて、これに近いもんだろう。 そんな中、良心的な医師もいる(であろう)ことは忘れたくない。 癌から突然死への方向転換は露骨過ぎて笑った。 政治なんて...

久久の大作! 面白かったー! 近藤誠氏や小保方女史を意識してるな、と思われます。 大学病院の教授の足の引っ張り合いや予算の取り合いなんて、これに近いもんだろう。 そんな中、良心的な医師もいる(であろう)ことは忘れたくない。 癌から突然死への方向転換は露骨過ぎて笑った。 政治なんてこんなもんなんだろうな。

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2016/11/13

著者の作品を愛読しているが、久々におもしろかった。ガンの撲滅に意欲を示すが、自分たちが培ったプライドと思惑が、他人をそして自分を虚しくする。また、学者、政治家のみならず、世の大部分の人も似たようなものかも知れない。「メディアが報じなければ、世間には存在しないも同然だ。」巻末の参考...

著者の作品を愛読しているが、久々におもしろかった。ガンの撲滅に意欲を示すが、自分たちが培ったプライドと思惑が、他人をそして自分を虚しくする。また、学者、政治家のみならず、世の大部分の人も似たようなものかも知れない。「メディアが報じなければ、世間には存在しないも同然だ。」巻末の参考文献に見る新聞・雑誌の数の多されがそれを裏付ける。2016.11.13

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2016/10/23

レビューにネタバレ有無の区別がつくといいな。 患者放置で進んでいく治療が生々しい。登場人物が次々がんになっていくのでパンデミック展開かと思ったが、凶暴化がんというのは単なるタイミングの問題というオチ。 参考文献を見て、あの医師のモデルはやっぱりか〜と思ったw 現実的に、自...

レビューにネタバレ有無の区別がつくといいな。 患者放置で進んでいく治療が生々しい。登場人物が次々がんになっていくのでパンデミック展開かと思ったが、凶暴化がんというのは単なるタイミングの問題というオチ。 参考文献を見て、あの医師のモデルはやっぱりか〜と思ったw 現実的に、自分ががんと言われて放置できる勇気はない。

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2016/07/14

3月17日読了。癌で死亡する有名人が相次ぐ。癌は凶悪化したという仮説が立てられ、首相の号令のもと、外科、内科、放射線科、免疫療法科の当代気鋭の医師が集められ癌を撲滅するプロジェクトG4が結成される。それぞれの医師たちはその科のトップを自認する者達であっただけにプライドが高く、他科...

3月17日読了。癌で死亡する有名人が相次ぐ。癌は凶悪化したという仮説が立てられ、首相の号令のもと、外科、内科、放射線科、免疫療法科の当代気鋭の医師が集められ癌を撲滅するプロジェクトG4が結成される。それぞれの医師たちはその科のトップを自認する者達であっただけにプライドが高く、他科を認めようとせず自らの科にいかに研究費を持ってくるかに汲々としている。外科トップに仕える阪都大学雪野、内科トップに仕える東帝大学赤崎は同じ高校の同級生だった。脇目も振らずに勉強し、しゃかりきに今の地位を得た赤崎と違って雪野には人望がありいつも余裕があるように見えた。赤崎は雪野に対してコンプレックスがあり、一方的に暗いライバル意識を持っていた。プロジェクトG4をめぐる医者たちの暗躍、それを取材するマスコミ、そして雪野と赤崎の関係を描いていく。 凄く面白くて分厚さは気にならなかった。物語で唯一共感できる良心的な医師雪野が作者の久下部さんによると一番作りモノっぽいらしく、そこはがっかりした。

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2016/04/19

凶悪化したガン撲滅の国家プロジェクト「G4」外科、内科、放射線科、免疫療法科のそれぞれの国の権威の集まり。患者や治療方法より自己の立場と予算獲得が大切。オペシーンは心臓バクバクの臨場感。ぶ厚いけどサクサク一気。そして考えさせられる読後感

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2016/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星5にしようか迷いました。一気に読めました。ありそうで、あったら怖い話。でも、たぶん、8割方あると思う。たくさん、考えさせられる内容でした。

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2015/12/31

医療の進歩も政治家の思惑でどうにでもなるってこと? 研究には莫大な費用が掛かかるってことはわかるけど、私利私欲が渦巻いてなんだかな~。雪野先生みたいなお医者さんばかりならいいのに。 とはいえ、物語としてはとても興味深く、長いお話だけれど飽きることなく読ませていただきました。

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2015/12/23

何でも分かるように見せかけている『医学の虚栄』! ガン治療開発の国家プロジェクトとした 「G4」=手術、抗がん剤、放射線、免疫療法の4つのグループが、莫大な予算獲得に、足の引っ張り合いで、覇権争いと、化して行く。 山崎豊子氏の描いた医学界の様な状況も、存在する。 昨今、有名...

何でも分かるように見せかけている『医学の虚栄』! ガン治療開発の国家プロジェクトとした 「G4」=手術、抗がん剤、放射線、免疫療法の4つのグループが、莫大な予算獲得に、足の引っ張り合いで、覇権争いと、化して行く。 山崎豊子氏の描いた医学界の様な状況も、存在する。 昨今、有名人が、ガンで、亡くなっている。 それに対して、いくつもの本がでているのだが、手術不要論、抗がん剤の治療は効かない、遺伝子革命、切らずに治すガン、等々、どれを信じて良いのやら、、、、 この本の表紙に、「当てにならない希望と、つらいけどほんとうのこと。どちらが良いですか。」と、書かれていたが、、、、自分が、ガンになった時、告知して欲しいと、思っている。 治療法は、、、、と、言うと、やはり、そこの病院の意向に従う事になるのだろうな~と、思っていたが、この本を読むと、少し考えなければいけないのかもしれない。 2人に1人が、ガンになり、3人に1人が死亡すると言う事は、6人に、一人がガンで死亡すると言う事である。 平均年齢は、伸びたが、健康寿命は、何歳なのだろうか? 統計にしても、このガンでの死亡も、ガンにかかっている人が、別の病気で亡くなっても、ガンで死亡と言う事になれば、数値も変わって来るだろうから、、、、 医療サスペンスと書かれていたが、今のガン治療について、メスを入れる作品だと思う。

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2015/12/21

久坂部羊さんの「虚栄」、2015.9.30発行、久しぶりの久坂部ワールドです。本の袖に、「当てにならない希望と、つらいけどほんとうのこと。どちらがいいですか。」と。久坂部さん、かまえてからでないと読み始められない作家さんですw。その内容、そして、その厚み。今回は約500ページです...

久坂部羊さんの「虚栄」、2015.9.30発行、久しぶりの久坂部ワールドです。本の袖に、「当てにならない希望と、つらいけどほんとうのこと。どちらがいいですか。」と。久坂部さん、かまえてからでないと読み始められない作家さんですw。その内容、そして、その厚み。今回は約500ページです(笑)読了しました。ふぅ~w。現代は2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ。がんには4つの治療法がある。手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法。がんは治るのか、放置すべきか、わからないことばかり。わかると言うは「医学の虚栄」

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