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亡霊館の殺人 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2019/06/14

カーへの愛がいっぱいに詰まった一冊。二編はHM卿が活躍する短編。カーについてのエッセイが2編。そして「吸血の家」を短編化したもの(カーをリスペクトして書かれています)。私はこういうものだと知って手に取っているのでいいのですが、もし二階堂さんの新作本格モノが読みたいと思って手に取っ...

カーへの愛がいっぱいに詰まった一冊。二編はHM卿が活躍する短編。カーについてのエッセイが2編。そして「吸血の家」を短編化したもの(カーをリスペクトして書かれています)。私はこういうものだと知って手に取っているのでいいのですが、もし二階堂さんの新作本格モノが読みたいと思って手に取ったらがっかりするかもしれません。内容がこんなわけですし、字は大きくて行間も広い。一字あたりとか考えたらずいぶん割高な感じです。これから読む方はミステリを読むというより作者のカーへの愛を読むつもりで手に取られる方がいいと思います。

Posted byブクログ

2016/12/21

不可能犯罪の名手ジョン・ディクスン・カーへの愛に溢れたオマージュ二作品と、最近読了したばかりの長編「吸血の家」の短編版を収録。 短編版では、「吸血の家」の殺人トリックの中でも一際異彩を放っている事件だけをピックアップしています。二階堂蘭子シリーズ未読の方やそれほど好きではない方...

不可能犯罪の名手ジョン・ディクスン・カーへの愛に溢れたオマージュ二作品と、最近読了したばかりの長編「吸血の家」の短編版を収録。 短編版では、「吸血の家」の殺人トリックの中でも一際異彩を放っている事件だけをピックアップしています。二階堂蘭子シリーズ未読の方やそれほど好きではない方に是非オススメしたい!このトリックはすごいよー。 で、本作の目玉となる冒頭二作品なんですが。 うーん、正直、感想書きづらい(笑)。 古式ゆかしいというか、郷愁を誘うというか…………ハッキリ言ってしまうと、意外性からは程遠いトリック。推理小説の王道・古典ミステリのお手本という印象以上のものはありません。 めんどくさいミステリスキーのお手本みたいな感想だな(笑)。 ◎霧の悪魔…「僕が三人を殺した。悪魔と契約して、復讐してやったんだ」ーー密室状態の地下室で、三人の学生が遺体となって発見された。自分が真犯人だと主張する少年には、しかし堅固なアリバイがあり…。 ◎亡霊館の殺人…10年前に奇怪な「足跡なき殺人」が起こった屋敷で、霊媒師による降霊術が行われることになった。ところが、降霊術が始まる直前にその霊媒師が何者かに殺害される。扉や窓の枠には目張りが施され、殺害現場は完璧な密室かと思われたが。 ◎吸血の家(短編)…20年以上前に起こった、足跡なき殺人。名探偵・二階堂蘭子の安楽椅子もの。

Posted byブクログ

2016/08/16

ディクスン・カーへの愛とリスペクトの短編集。 メリヴェール卿のパステーシュ2編、カー関連のエッセイ2編、「吸血の家」短編バージョン収録。 ほんとにカーっぽいけど、トリックなどはかなり古典的で好き嫌いが別れるかも。 「吸血の家」は長編バージョンをほとんど忘れているので読み返したくな...

ディクスン・カーへの愛とリスペクトの短編集。 メリヴェール卿のパステーシュ2編、カー関連のエッセイ2編、「吸血の家」短編バージョン収録。 ほんとにカーっぽいけど、トリックなどはかなり古典的で好き嫌いが別れるかも。 「吸血の家」は長編バージョンをほとんど忘れているので読み返したくなった。

Posted byブクログ

2015/12/12

ディクスン・カーのパスティーシュ短編2作+評論とかのオマケつき。 カーリスペクト本ですかな。オススメとかも書いてあるので、中途半端にしかカーを読んでない者には助かります。 ところでオマケの『吸血の家・短編版』……当たり前ですが、長編の方が絶対面白いですので、お願いですから、こっち...

ディクスン・カーのパスティーシュ短編2作+評論とかのオマケつき。 カーリスペクト本ですかな。オススメとかも書いてあるので、中途半端にしかカーを読んでない者には助かります。 ところでオマケの『吸血の家・短編版』……当たり前ですが、長編の方が絶対面白いですので、お願いですから、こっちからではなく、先に長編の方を読んで読んでー!

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2015/11/29

短編&評論集。カーについての語りが熱いです。カー、読んだことがないのですが。興味を持ちました。怪奇趣味が多いのだったら私の好みに合いそうな気がするなあ。 お気に入りは短編版「吸血の家」。もちろん長編版が好きなのですが。短編版もこれはこれでなかなか。ただしやっぱりこれだけにまとめち...

短編&評論集。カーについての語りが熱いです。カー、読んだことがないのですが。興味を持ちました。怪奇趣味が多いのだったら私の好みに合いそうな気がするなあ。 お気に入りは短編版「吸血の家」。もちろん長編版が好きなのですが。短編版もこれはこれでなかなか。ただしやっぱりこれだけにまとめちゃうと、もったいない気はします。長編ももう一度読みたくなってしまいました。

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2015/11/26

ジョン・ディクスン・カーのパスティーシュ二編、特別付録の【吸血の家[短編版]】、カーに関するエッセイ二編を収録したカー好きには堪らない一冊。 表題作の【亡霊館の殺人】は、短剣や目張り密室などカーらしいネタが盛り込まれておりパスティーシュとしても楽しめますし、トリックも良い出来で作...

ジョン・ディクスン・カーのパスティーシュ二編、特別付録の【吸血の家[短編版]】、カーに関するエッセイ二編を収録したカー好きには堪らない一冊。 表題作の【亡霊館の殺人】は、短剣や目張り密室などカーらしいネタが盛り込まれておりパスティーシュとしても楽しめますし、トリックも良い出来で作品の質が高いです。 エッセイの【カーは不可能犯罪ものの巨匠だ!】は、二階堂黎人による作品のランク付けと、「意外な犯人」、「密室」、「足跡のない殺人」など分野別に紹介されています。大変参考になりますが、個人的に気に入っている『皇帝のかぎ煙草入れ』が佳作扱いなのと、カー初心者に『火刑法廷』を薦めるのはちょっと違うんじゃないかなと思います。 【吸血の家[短編版]】は焼き直し作品なので何とも言えない感じです。これならもう一編パステーシュを読みたかったです。

Posted byブクログ

2015/11/21

ディクスン・カーのパスティーシュ2編+短編+解説2編 カーのファンなら楽しめるのかも。あ、ちがうな、これからカーを読んでいこうと思っている人への入門書にいいのかも。

Posted byブクログ