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日本の神さま大図鑑 の商品レビュー

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2017/02/24

知ってることと知らないことの落差が激しく、神話にはありがちだけれど、なんでもありの展開に感覚が麻痺するような気持ちにも。 どこの国でもそうですが、人間の理解を超えた現象や物質、科学的にはその当時解明されていなかった自然の扱い方と、どうやって共存していくのかが、が神様が生まれる元...

知ってることと知らないことの落差が激しく、神話にはありがちだけれど、なんでもありの展開に感覚が麻痺するような気持ちにも。 どこの国でもそうですが、人間の理解を超えた現象や物質、科学的にはその当時解明されていなかった自然の扱い方と、どうやって共存していくのかが、が神様が生まれる元になったのだなと感慨深いです。 山の精霊はやがて川の精霊(水の精霊)になり、そして海の精霊になるから、山の神はつまり海の神である、とか。そんなこと言ったらほとんどすべての神様は繋がっているのでは!とツッコミたくもなるのですが、そのカオス感というかごった混ぜ感が、きっと当時の人々には必要な力だったのかなと思います。 子供向けの本なだけあって、大判で紙は分厚く、非常にタフな作りになっています。イラストも、萌えに偏ることなく、日本人の好きそうな「美しさ」を全面に出したもので眼福。 解説・説明は、もちろんこれだけを読んですべてを理解することは不可能ですが、興味の取っ掛かりとしては素晴らしいのではないかと。 余談ですが、月夜見尊って名前が綺麗だから好きだったのですが、食物の神様・保食神がおもてなしのために口から食物を出したら、「そんな気持ち悪いもの食べれるか」と保食神を殺した、というエピソードにドン引きました。どんな倫理観なんだ。

Posted byブクログ