生贄怪談 の商品レビュー

真白圭(著者)

2017/05/11

怪談集のため、オチはなく、一話一話が短いため、さらっと楽しめる。
おたまじゃくしを放り投げて遊ぶ少年に雷の音が聞こえる。何故か祖父に遊びで殺生をしたしたことがバレ、神仏級の守護霊が怒っていることが拝み屋に指摘される。だが、大人になっても特にくじが当たるとかはない、という「たま花火」。
「陳さんの留学」という学費のために日本で新聞配達のバイトをする中国人留学生がみた謎の満員電車と車下の不気味なものをみた話が面白かったです。

深くイメージをしたら強烈に怖いだろうなと思えるものもありますが、さらっと読めるのが怪談集のいいところです。
沖縄のお店の話と、着物の「見返り美人」の話は、特に想像したくないです。「陳さんの留学」も想像したくないですが。