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杉原千畝 の商品レビュー

3.3

16件のお客様レビュー

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2016/09/18

ビザをユダヤ難民のために出し続け6千人を救ったとされる杉原千畝の話。外交官の役割が理解できた。解説でもインテリジェンス・オフィサーという語がやたら出てくるのが鼻につく。2016.9.18

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2016/03/12

ただ良い人というだけで、正義感が強いというだけで、人は救えない。 とても有能でクレバーでタフなハートを持っていて、そして、場に居合わせて。 いろいろな要素を探り、推察し、そしてまた、杉原という人を思う。 著者の気持ちも伝わってきた。

Posted byブクログ

2016/02/16

多くのユダヤ人を救った命のヴィザを発行した杉原千畝の生涯を、杉原千畝研究者が解説している。 さすが杉原千畝研究者だけあり、随所で杉原をインテリジェンス・オフィサーと持ち上げるのは、かなりやり過ぎだと感じる。 しかしさすが著者は外務省外交史料館に勤めるだけあり、当時の満州やバルト三...

多くのユダヤ人を救った命のヴィザを発行した杉原千畝の生涯を、杉原千畝研究者が解説している。 さすが杉原千畝研究者だけあり、随所で杉原をインテリジェンス・オフィサーと持ち上げるのは、かなりやり過ぎだと感じる。 しかしさすが著者は外務省外交史料館に勤めるだけあり、当時の満州やバルト三国、ポーランドをめぐる各国の力関係はよく把握できた。 本書では当然杉原千畝の巧妙な手段によるヴィザ発給にも感心したが、詳しく書かれていないものの発給条件の厳守を求めつつも杉原ヴィザを無効とせず避難民の渡航を(一時渡航にせよ)許した日本政府にも改めて感心した。 本書と並行して「昭和天皇独白録」を読んでいるが、日本国内で軍部が力を増し、杉原のような外交官の必死の努力による情報が握りつぶされ、生かされず、最悪の戦争へ突入したことに憤りを感じる。 最近のマスコミに政治家と官僚の袂を分け政治家の強権発動を期待する風潮を感じるが、○○チルドレンといった俄政治家よりも、適切な情報を持つ官僚のほうが信用できるのではないかと思う。 また本書で注目したのは、バルト三国とポーランドをめぐるソ連とドイツの動きである。 協定を結び軍を駐留し次第に隣国を支配するというソ連の行為は、現在でもウクライナで行っている行為そのままではないか。第二次世界大戦から70年経っても全く進歩の無いソ連(ロシア)に失望を隠せない。 日本の大戦終結仲裁をソ連に託そうとした行為は、終戦を悪戯に遅らせ広島・長崎の原爆投下へとつながる愚行であった。外交官情報を信用したなら、ソ連など信用せず、結果として原爆投下も北方領土問題もない終戦もあり得たのではないかと悔やまれる。 一方でシリアからの難民を受け入れ続けるドイツは、ナチス時代に反省し、現在の杉原千畝であろうという姿勢の現れではないだろうか。

Posted byブクログ

2016/01/12

祝、千畝氏映画化で手に取る。 二次大戦中リトアニアの大使館にてソ連による領土侵略による難民を助けるため、6,000人もを救うビザを発行した杉原千畝に関する、歴史文献のまとめ的本。 千畝氏初心者の私としては、分かりやすく千畝氏のことが分かれば良いなと思い手に取るが、さにあらず。残さ...

祝、千畝氏映画化で手に取る。 二次大戦中リトアニアの大使館にてソ連による領土侵略による難民を助けるため、6,000人もを救うビザを発行した杉原千畝に関する、歴史文献のまとめ的本。 千畝氏初心者の私としては、分かりやすく千畝氏のことが分かれば良いなと思い手に取るが、さにあらず。残されている資料からもう一歩千畝氏の素顔に迫る的内容で、千畝氏のあらすじ、時代背景は当然知っていような!的内容に付いていけず。

Posted byブクログ

2016/01/10

前半は杉原千畝礼賛本かと眉をしかめるほどの内容。日本の近現代外交史において、賞賛に値する外交官ですがここまで褒め称える?と、本の内容に懐疑的になるくらい. カウナス撤退後の杉原氏を読めて楽しめたし、何よりも驚いたのは故川村かおりさんのご両親の仲人が杉原千畝氏だったことは驚いた。 ...

前半は杉原千畝礼賛本かと眉をしかめるほどの内容。日本の近現代外交史において、賞賛に値する外交官ですがここまで褒め称える?と、本の内容に懐疑的になるくらい. カウナス撤退後の杉原氏を読めて楽しめたし、何よりも驚いたのは故川村かおりさんのご両親の仲人が杉原千畝氏だったことは驚いた。 もし、杉原千畝が作ったポーランド将校情報網と小野寺武官の諜報活動を読みたくなったら、佐々木譲氏の『ストックホルムの密使』がおすすめ。

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2015/10/16

杉原千畝、今年映画化もされ、一気に注目を集める人になるだろう。 彼を、仕事人として描いた貴重な文庫であることは間違いない。 1人の人間であり、忠実な仕事人であり、ヒューマニストである彼がどのように生きたのか、その一端が垣間見られ、また彼を変化させていった人々の働きが多層にも描かれ...

杉原千畝、今年映画化もされ、一気に注目を集める人になるだろう。 彼を、仕事人として描いた貴重な文庫であることは間違いない。 1人の人間であり、忠実な仕事人であり、ヒューマニストである彼がどのように生きたのか、その一端が垣間見られ、また彼を変化させていった人々の働きが多層にも描かれたこの本は、老若男女読み応えがある。

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