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片桐大三郎とXYZの悲劇 の商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

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2019/04/29

クイーンの"ドルリー・レーン"シリーズのパスティーシュ。片桐大三郎は往年の時代劇俳優の第一人者。突如聴力を失い俳優からは引退し芸能プロダクションの「座長」におさまったが,未解決の謎の真相をなぜか悟ってしまう能力があり,警察へのアドバイスを「趣味」にしている。大...

クイーンの"ドルリー・レーン"シリーズのパスティーシュ。片桐大三郎は往年の時代劇俳優の第一人者。突如聴力を失い俳優からは引退し芸能プロダクションの「座長」におさまったが,未解決の謎の真相をなぜか悟ってしまう能力があり,警察へのアドバイスを「趣味」にしている。大スターであるだけに豪放磊落,事件関係者は「なぜこの人が捜査を?」と面食らう。モバイル端末を使って片桐の耳替わりをするのが新卒の野々瀬乃枝。4中篇からなり,満員の山手線内での毒殺事件,財産家の老人がウクレレで撲殺される事件,ベビーシッター殺害を伴う嬰児誘拐事件,巨匠映画監督の未発表のシナリオが紛失する事件の4編――ということは,1つを除けば元の作品の題材を忠実に追っているわけだが,結末はクイーンのそれとはまったく異なるので,原作を読んでいなくても大丈夫(原作を知っていると,読中「まさか同じ真相?」とハラハラするが)。3作目の「途切れ途切れの誘拐」が(後味の悪さと,ある小道具に関する推理に疑問符が残ることを別として)よかったか。そして全作通しての最後は,やはり倉知淳っぽい。

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2017/06/12

内容紹介 この一冊で、エラリー・クイーンの〝X・Y・Zの悲劇〟に挑戦! 歌舞伎俳優の家に生まれたものの、若くして映画俳優に転身、 世界的な人気を博す名監督の映画や、時代劇テレビシリーズなどに主演し、 日本に知らぬものはないほどの大スターとなった片桐大三郎。 しかし古希を過ぎた...

内容紹介 この一冊で、エラリー・クイーンの〝X・Y・Zの悲劇〟に挑戦! 歌舞伎俳優の家に生まれたものの、若くして映画俳優に転身、 世界的な人気を博す名監督の映画や、時代劇テレビシリーズなどに主演し、 日本に知らぬものはないほどの大スターとなった片桐大三郎。 しかし古希を過ぎたころ、突然その聴力を失ってしまった――。 役者業は引退したものの、体力、気力ともに未だ充実している大三郎は、 その特殊な才能と抜群の知名度を活かし、探偵趣味に邁進する。 あとに続くのは彼の「耳」を務める新卒芸能プロ社員・野々瀬乃枝(通称、のの子)。 スターオーラをまき散らしながら捜査する大三郎の後を追う! 「ドルリー・レーン四部作」を向こうに回した、本格ミステリー四部作をこの一冊で。 殺人、誘拐、盗難、そして……。最高に楽しくてボリューム満点のシリーズ連作。

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2017/03/06

久々に登録。 クイーンの四部作を読んでいる人間としては、4作目もドキドキしたけど、2作目もちょっとドキドキしちゃいました。 Yの悲劇を読んでいる人には、わかりますよね。

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2016/12/12

作中の大三郎の一代記はラストで何かに繋がるのかと思ったのだが、本当に単なる一代記だった。三船敏郎を中心に萬屋錦之介とかいろんな時代劇スターの人物像を一緒くたにして、ドルリー・レーンの頭脳を加えた大三郎。彼の回想に出るスターのモデルは市川雷蔵とか三木のり平かな。乃枝ちゃんはペイシェ...

作中の大三郎の一代記はラストで何かに繋がるのかと思ったのだが、本当に単なる一代記だった。三船敏郎を中心に萬屋錦之介とかいろんな時代劇スターの人物像を一緒くたにして、ドルリー・レーンの頭脳を加えた大三郎。彼の回想に出るスターのモデルは市川雷蔵とか三木のり平かな。乃枝ちゃんはペイシェンスちゃん?夏に章での大三郎の優しさにはほろり。本家のドルリー・レーン4部作は、XとYしか読んでいないので、やっぱり読まなくては。倉知さん、最近仕事量が増えましたね。

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2016/09/23

エラリー・クイーンのドルリー・レーンシリーズへのオマージュ的作品。聴力を失った探偵が主人公。現代風にタブレットで耳代わりをしたり、なかなか面白かった。

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2017/05/20

本家4部作を読んでいないのが悔やまれますが、それでもこの作品単体で十二分に楽しめました。 夏の章の胸糞悪さと、秋の章の綺麗などんでん返しは圧巻。

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2016/02/26

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2016.2.23読了

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2016/02/25

予想以上に読み応えあり。 「探偵」の設定もおもしろくて表紙の雰囲気から勝手に笑える謎解きかと思ってたら、辛い。あの話は辛すぎるわ。

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2016/01/25

+++ この一冊で、エラリー・クイーンの〝X・Y・Zの悲劇〟に挑戦! 歌舞伎俳優の家に生まれたものの、若くして映画俳優に転身、 世界的な人気を博す名監督の映画や、時代劇テレビシリーズなどに主演し、 日本に知らぬものはないほどの大スターとなった片桐大三郎。 しかし古希を過ぎたころ...

+++ この一冊で、エラリー・クイーンの〝X・Y・Zの悲劇〟に挑戦! 歌舞伎俳優の家に生まれたものの、若くして映画俳優に転身、 世界的な人気を博す名監督の映画や、時代劇テレビシリーズなどに主演し、 日本に知らぬものはないほどの大スターとなった片桐大三郎。 しかし古希を過ぎたころ、突然その聴力を失ってしまった――。 役者業は引退したものの、体力、気力ともに未だ充実している大三郎は、 その特殊な才能と抜群の知名度を活かし、探偵趣味に邁進する。 あとに続くのは彼の「耳」を務める新卒芸能プロ社員・野々瀬乃枝(通称、のの子)。 スターオーラをまき散らしながら捜査する大三郎の後を追う! 「ドルリー・レーン四部作」を向こうに回した、本格ミステリー四部作をこの一冊で。 殺人、誘拐、盗難、そして……。最高に楽しくてボリューム満点のシリーズ連作。 +++  冬の章 ぎゅうぎゅう詰めの殺意  春の章 極めて陽気で呑気な凶器  夏の章 途切れ途切れの誘拐  秋の章 片桐大三郎最後の季節 +++ 時代劇界の大御所、片桐大三郎が探偵役の物語である。聴力を失って役者は引退しているとは言え、存在感は少しも衰えず、社内でも、厳然と威容を誇っている。のの子(野々瀬乃枝)は、彼の耳代わりとして雇われたので、どこへ行くにもついていくことになるのだが、この二人のやり取りもなかなか味があって面白い。片桐は、庶民のことを知らないので、空気を読めないことは時にあるが、決して押しつけがましいわけではなく、観察眼は鋭く、推理力も見事なのである。警察が頼りたくなるのもうなずける。最後の章では、まさかそんな!?とどきどきさせられるが、まんまとしてやられてしまった。嬉しい限りである。もっと続きが読みたくなる一冊である。

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2016/01/23

仕掛けに気付かせてからの半ひねり。逆に、万一気づかなかったり、未読だったらあまり面白くないのかな。最終話は特に良く出来てるが、3話目の仕掛けがわからなく不勉強なり。7.5

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