殺人鬼ゾディアック の商品レビュー
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これの一つ前に読んだ同じノンフィクションである「トマス・クイック」とは雲泥の差。 後半部分などほとんど想像や妄想の域を出ていないように思える。 著者が入れ込みすぎていて証言や証拠を客観的に見ることができていない。 それ以前に決定的な証拠や証言が何一つとしてない。 読む前は期待していたのだが期待外れに終わった。
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ミステリー小説を読んでいるような感覚に陥るがノンフィクションである。 著者は実の親を知らず養父母の下で育てられたが、実の母に再開することで、著者の人生は大きく動き出す。母への再開によって芽生えた、父との再会への渇望。父の足跡を追っているうちに、父がかの有名なゾディアック事件の真犯人ではないかという疑念が沸いてくる。父はゾディアックなのか?真実を追い求めて著者が到達した結論は一体。 とにかくページをめくる手が止まらなかった。
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これはそうせねばと思いスマホ(辞書)を片手に半年かけて原書を読みました。その甲斐あってか筆者の息詰まるような感情がリアルに伝わり何度か震えました。10年以上かけて探した父の痕跡が歴史的な殺人鬼というとてつもない事実を前に果敢に立ち向かった筆者の執念に感動しました。まだ現在進行形ら...
これはそうせねばと思いスマホ(辞書)を片手に半年かけて原書を読みました。その甲斐あってか筆者の息詰まるような感情がリアルに伝わり何度か震えました。10年以上かけて探した父の痕跡が歴史的な殺人鬼というとてつもない事実を前に果敢に立ち向かった筆者の執念に感動しました。まだ現在進行形らしいので是非ともこの未解決事件を動かして欲しい。
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過去部分のドキュメンタリー風記述は非常に読ませるつくりで「これが真実に違いない」と思わせるが、現在の時系列で実際の証拠を見ていくと、暗号解読も筆跡鑑定も非常に弱いと感じる。筆者が少し入り込んでいて想像力過多に見えるところがかえって説得力を弱める。DNA鑑定で白黒つくと思うのだが、...
過去部分のドキュメンタリー風記述は非常に読ませるつくりで「これが真実に違いない」と思わせるが、現在の時系列で実際の証拠を見ていくと、暗号解読も筆跡鑑定も非常に弱いと感じる。筆者が少し入り込んでいて想像力過多に見えるところがかえって説得力を弱める。DNA鑑定で白黒つくと思うのだが、様子見だな。
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内容は書籍通り。 1960年代に発生した連続殺人事件。 「ゾディアック」とは、「犯人」がマスメディアに送った犯行声明に自分から名乗った名称である。 すべては、「ある男性」が未成年の少女を誘拐し、結婚し、その間に子どもが生まれたことから、それぞれの人物の数奇な運命、人生の物語が...
内容は書籍通り。 1960年代に発生した連続殺人事件。 「ゾディアック」とは、「犯人」がマスメディアに送った犯行声明に自分から名乗った名称である。 すべては、「ある男性」が未成年の少女を誘拐し、結婚し、その間に子どもが生まれたことから、それぞれの人物の数奇な運命、人生の物語が始まります。 著者は出生に秘密をもつ男性。 ある日、育ての親から「生みの母親が名乗り出た」と告げられ、電話でのやりとりから始まり、サンフランシスコに住む実母と交流をはじめます。 そして、実母との交流のなかで、行方不明の実父を捜そうと決意する著者。 しかし、そう簡単に見つかることもなく、探せば探すほど、「実の父親」の「過去」がわかってきます。 実の母親は、当時のことをよく覚えていおらず(未成年だったということもあるでしょうし、思い出したくない部分もあるのでしょう)、筆者は、警察の記録に行き着くことになります。 その手がかりにたどると、父親には公開できない記録がある…。 ノンフィクションライターでもない、一般人である著者が、 親戚、実父の友人、新聞報道、警察関係者、そして母親の証言により、父親が「ゾディアックである証拠」を徐々につかみます。 そう、実父が連続殺人犯「ゾディアック」かもしれないということに。 個人的には、本書の半分ほどを占めるであろう、筆者が実の父親が連続殺人事件の犯人であるかもしれないと思い、「真実」を求めていく姿、あるいは、その執念とも言える情熱に引き込まれました。 (原著の書評を、発売前と読了後に、海外のAmazonなどで読みましたが、高評価があるのも肯けました。購入するきっかけともなりました。) 何ともやりきれない思い、ただ悲しいという思いも交錯し、形容しがたい読後感がありますが、ただそういう物語というだけではありません。 本書の最後の文章や、あるいは、「訳者あとがき」に書かれているように、ある種の「救い」「赦し」のようなものも感じます。 それでも、やはり何ともいえない読後感ではあります…。 さて、著者の「実父」が「ゾディアック」であるか否かということ。 これは、本書を読んで頂き、各個人の判断にお任せしたい。 以下、個人的な判断です。 本書の表紙を飾っている顔写真と「ゾディアック」の似顔絵は似ているともえいるし、似ていないかもしれない。 巻末には筆跡鑑定もあります。 この「筆跡鑑定」は、筆跡鑑定のプロが断定していないという条件付きです。 確かに、「ある男性」の結婚証明書に書かれたサイン、警察で書いたサインと、「ゾディアック」からの手紙にある文字には、ある一定の特徴があります。 文字の傾きや、いくつものアルファベットの独特な書き方。 そして、ゾディアックからの暗号文。そこには「自分の名前がある」と。 たしかに、「ある男性」の名前を見つけられます。 ただ、「無作為に並んだ文字列から無理矢理見つけた」とも言えますし、一定の法則があるようでもありますし、まったく関係ないようでもある。 ここは、個人的には判断が難しい。 (ただ、やはり「限りなく近い」という印象はあります) 2015年10月現在、本事件は、未解決事件のまま。 繰り返しになります。 筆者、あるいは、この表紙の男性(「ある男性」)の数奇な人生・運命の物語。 あるいは、関係する人物、人々のエピソードにもとても不思議な巡りあせせがあります。 この不思議な巡り合わせ、人と人とのつながりが、事件の真相を知る上で、時に貴重な存在になったり、時には「邪魔をする存在」にもなります。 ともかく、著者の数奇な人生、あるいは、それらにまつわることに思いを馳せると、「人の運命、人生というものは…」と感じずにはいられませんでした。
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