大前語録 の商品レビュー
本の構成として、右のページに二行程度の要約、左ページに解説。1時間もかからずに読了。読みやすいのは良いことだが、価格とバランスが取れていない。大前氏だから売れるのだろう。
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大前研一学長の、ビジネスメソッド。あまり、テクニック的な所にフォーカスせず、マインドセットを整えるのに有用な本。 「仕事には面白いやり方と、面白くないやり方がある」「プレゼンは3つくらい質問がでてくるようでなければ、良い企画とは言えない」「他人の期待する人生ではなく、自分が期...
大前研一学長の、ビジネスメソッド。あまり、テクニック的な所にフォーカスせず、マインドセットを整えるのに有用な本。 「仕事には面白いやり方と、面白くないやり方がある」「プレゼンは3つくらい質問がでてくるようでなければ、良い企画とは言えない」「他人の期待する人生ではなく、自分が期待する人生を生きるべし」「そのうちには人生の禁句である」「人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える、2番目は住む場所を変える、3番目は付き合う人を変える。最も無意味なのは、決意を新たにすることである」「アフターファイブの過ごし方として家庭の定期点検、すなわち家族が抱えている問題について、定期的に妻と語り合う場を持つということ。木曜夜をレストランで食事をしながら語り合う時間を作った」「今を楽しめない人間が、セカンドライフを楽しめる訳が無い」 示唆に富む内容だ。全てのビジネスパーソンに当てはまるわけではないと思うが、伸びている人、特に中堅若手で成長しているときに、立ち止まって読みたい本だ。上司になると、誰も教えてくれない。その立場になって初めて準備したのでは遅い。部下に教えてあげられるのは、仕事の仕方よりも、もっと大切なことなんだと思う。大前学長も、そうなんだ、と思う。
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今月で開店4周年を迎える居心地の良いカフェでレコードの音色を聞きながら30分程度で読了。 著者の大前研一さんは言わずと知れた著名な経営コンサルタント。 講演でも頼もうものなら、ものすごい金額だという噂。(それも需要と供給ですから、健全な姿だと思います) そんな単位あたりのパフォー...
今月で開店4周年を迎える居心地の良いカフェでレコードの音色を聞きながら30分程度で読了。 著者の大前研一さんは言わずと知れた著名な経営コンサルタント。 講演でも頼もうものなら、ものすごい金額だという噂。(それも需要と供給ですから、健全な姿だと思います) そんな単位あたりのパフォーマンスと言う切り口から見ますと、この本は、とても字が少ないです。(それが30分程度で読むことが出来た理由です。) 見開きで右側に大きな文字で格言、左側にその説明の構成で2ページ完結で次々と88箇条が綴られています。 もしも、一文字あたりの印税のような切り口があったとすれば、この本はものすごいパフォーマンスを示すように思います。 文字が多いことをありがたがるようでは、いけないのでしょうが、この文字数でコノ価格。 まさに、大前ビジネスの真骨頂を見た思いがいたしました。 心に響く大前節がギュっと詰まったこの一冊。 付箋は12枚付きました。
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自分から最も遠い人こそ自分の人脈にする。 私は、興味があればどこでも出かけ、誰にでも質問する。これが人脈づくりの基本である。 飛行機に乗った時は隣の座席に座っている人に必ず話しかけるようにしている。隣席には自分の人脈を超えた未知の人物がすわっているわけだ。 日本人は上司はこう考...
自分から最も遠い人こそ自分の人脈にする。 私は、興味があればどこでも出かけ、誰にでも質問する。これが人脈づくりの基本である。 飛行機に乗った時は隣の座席に座っている人に必ず話しかけるようにしている。隣席には自分の人脈を超えた未知の人物がすわっているわけだ。 日本人は上司はこう考えているのではないかと推量して、それに沿った答えを出すクセがついている。したがって自分で答えを考えようとしない。上司が何から何まで言ってくれれば、それを考えずにやってしまった方が楽だと思い込んでいる人が多い。その結果、日本企業は競争力を落としてきている。ビジネスではボスのことよりも真実が上位概念である。 仕事というのは、自分で見つけて、自分なりのやり方に変えていくものだ。 営業マンが大事にすべきは、負け方なのだ。負けることで逆に顧客との関係を強化し、将来の勝ちに繋げることは可能だ。例えば、自社の商品が顧客の使用目的とマッチしなかったとしよう。そういう場合は、すぐさま売り込みを中止し、顧客のニーズにあった他社製品を紹介するのも手だ。ポイントは自分が窓口になること。顧客からすれば、自社利益だけを追求せず、こちらの利益を考えてくれている、ということになる。おそらくこの顧客は、将来、また声をかけてくれるだろう。これが、万全の負け方の一例だ。 提言がいくつもあると経営者は二の足を踏んでしまうが、社長とにかくこの一つだけをやってくださいと言われれば、相手の気持ちは動きやすい。きっぱりと断言できないプレゼンは、誰も信頼、信用しない。 しかもその提言に膨大なデータ収集や分析、フィールドインタビューがあり、提示された結論が否定しようのないものであることが分かれば、経営者は行動を取りやすくなる。これは相手が誰であれ、プレゼンの基本だ。 プレゼンを聞いた人から、質問が3つくらい出てくるようでなければ、良い企画とは言えない。 では、どうすれば良いのか。企画書からエッセンスを取り出し、コンパクトにまとめ(15行程度のサマリー)、この企画のカギはこれですとロジカルに分かりやすく説明すればいいのである。 最も重要なリーダーの役目は、まず方向を決めること。次が程度(スピード)を決めること。ところが、日本企業では、方向がないのに程度だけを言う経営者が多い。売上を1.5倍に増やせとか、経費を2割削れとか、数字だけを目標に掲げる。そういう経営者はリーダーとして失格だ。 最前線のリーダーと組織を動かすリーダーでは、必要な資質がまったく違う。 価値を変えずに価格を下げても、商品は売れない。逆に言うと、価値を変えれば、価格を下げなくても商品は売れる。 マイクロマネージャー型の上司が会社で最も嫌われる。 戦略プランニングにおいて競合他社の存在を考慮するのは当たり前だが、必ずしも最優先事項ではない。まず考えるべきは顧客ニーズである。 人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える、2番目は住む場所を変える、3番目は付き合う人を変える、この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは、決意を新たにすること。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。 私の生き方のもう一つの特徴は、もったいないと思わずオールクリアボタンを押してきたことだ。勿体無いと思った途端に人生は負けである。 自分の生き方として何を基準にしているかというと、死ぬときにこれで良かったのだと言うための生き方を工夫しているのだ。 私はマッキンゼー時代、どんなに忙しくても必ず毎週木曜日の夜を家族の定期点検にあてていた。他の予定をいれず、近所のレストランで食事をしながら妻と話し合う時間を持つようにしていたのである。定期点検で語り合うテーマは主に二つ考えられる。一つは子育ての方針など家庭内のことだ。夫婦の考え方の違いを放置したまま子供に接している限り、夫の考えも妻の考えも中途半端な形でしか伝わらない。もう一つは、妻が家庭以外に関して抱えている悩みだ。近所付き合いや友人関係、両親の老後、、、。妻の悩みを抱えたままで暗い顔をしていれば、それは同じ屋根の下に暮らす夫や子供に跳ね返ってくる。
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