師匠シリーズ(3) の商品レビュー
師匠シリーズコミカライズも3冊目。 ネットの海の「限りなく信憑性が低いだろうはずなのに全否定もできない」という不安感が、時間軸もよくわからない、ただ「師匠」と「僕」がいることで唯一世界が保たれているような設定によって裏付けられているよなぁとあらためて。 『携帯電話』はある種ベ...
師匠シリーズコミカライズも3冊目。 ネットの海の「限りなく信憑性が低いだろうはずなのに全否定もできない」という不安感が、時間軸もよくわからない、ただ「師匠」と「僕」がいることで唯一世界が保たれているような設定によって裏付けられているよなぁとあらためて。 『携帯電話』はある種ベタなネタだけれど、一度ひっくり返すところが新鮮。『ホテル・H』から『地下室』へ繋がる。個人的には『鉄塔』が一番好きというか共感できる。『花』は実験的な面白さ。『雨音』は日本のホラー特有の物悲しさを、感覚的にうまく表現している。でも全体的に師匠シリーズは、この独特の物悲しさのようなものが全体的に覆っていて、ある意味酷く叙情的で日本的だと思う。
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「地下室」の「扉に擬態した壁」が、実体を持っていたのか霊的な何かだったのか結局わからなかったな。 人間の悪意も人ならざる者の悪意も恐ろしいけれど。 おどろおどろしい四角の中に原作小説の地の文を書き込むのは雰囲気でていいなあ。「怖い話」っぽい。
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