「いじめ」をめぐる物語 の商品レビュー
ずしんと重くのしかかる。 いくつになってもいじめと言われるものは繰り返される。受け取り方に差があるのがリアルで苦しい。
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「サークルゲーム・荻原 浩」「明滅・小田 雅久仁」「20センチ先には・越谷 オサム」 「早穂とゆかり・辻村 深月」「メントール・中島 さなえ」 5話収録の短編集。 終始、気持ちがざわざわする。 荻原さんの「サークルゲーム」は保育園と中学校を舞台にした作品。 Twitterを駆...
「サークルゲーム・荻原 浩」「明滅・小田 雅久仁」「20センチ先には・越谷 オサム」 「早穂とゆかり・辻村 深月」「メントール・中島 さなえ」 5話収録の短編集。 終始、気持ちがざわざわする。 荻原さんの「サークルゲーム」は保育園と中学校を舞台にした作品。 Twitterを駆使した嫌がらせは、現代のSNS時代に実際に行われているからタチが悪い。 そんな事へ使う知恵と労力を、別の有意義な事へ使うべきと思う。 辻村さんの「早穂とゆかり」は既読だったが再読してもやはり悚然とする。 毒と辛辣さが立ち込める二人のやり取りに震えた。
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荻原浩「サークルゲーム」―中学二年生を担任する矢村琥代。 彼女のクラスではいじめが起きているようなのだが…。 小田雅久仁「明滅」―祖父の死をきつかけに地元に帰った私は、同級生と蛍を見に行ったあの日を思い出す。 越谷オサム「20センチ先には」―クラスメイトからいじめられている僕の前に、現れた「悪魔」が見せる光景とは。 辻村深月「早穂とゆかり」―小学校の同級生だった二人。 早穂は、塾経営者として成功したゆかりを取材することになり…。 中島さなえ「メントール」―由美子と志乃は歌劇団のトップ女優を目指す親友同士だったのだが、やがて…。 学校で、職場で、ネット空間で…いじめと関わったことがない人、いますか? (アマゾンより引用) 越谷オサムさんと辻村深雪さんのお話がおもしろかった。
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いじめをテーマにした短編を 荻原浩 小田雅久仁 越谷オサム 辻村深月 中島さなえ の5人の作家が書いている。 個人的には越谷オサムの「20センチ先には」が一番興味深く読めた。
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*学校で、職場で、ネット空間で…いじめと関わったことがない人、いますか?いま、この世の中に蔓延する空気を切り取った5つの短編小説* 題名が題名だけに躊躇しましたが、イオクサツキ氏のシニカルでお洒落な表紙のイラストと、そうそうたる書き手陣の名に釣られて読むことに。やはりと言うか、想像以上にザ・いじめ物語。なのですが、これがなかなか新鮮で。解決も救いも希望もなし、まさに等身大の、大人が真正面から見たいじめの姿。いじめだもの、こんなもんでしょ?ってな感じがむしろ清々しい。
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荻原浩、小田雅久仁、越谷オサム、辻村深月、中島さなえ、5人による「いじめ」をテーマとした短編小説集です。 よくあるような、「「いじめられっ子」と「いじめっ子」が最終的に分かり合う」というストーリーのものはなく、現実の世界のように、やるせない結末となる話です。 実体験として、いじめ...
荻原浩、小田雅久仁、越谷オサム、辻村深月、中島さなえ、5人による「いじめ」をテーマとした短編小説集です。 よくあるような、「「いじめられっ子」と「いじめっ子」が最終的に分かり合う」というストーリーのものはなく、現実の世界のように、やるせない結末となる話です。 実体験として、いじめたことがある人、いじめられたことがある人、いじめを見ていた人、いじめを止めようとした人……何らかのかかわりがある人は多いのではないでしょうか。 小説の世界では、現実にはなかなか起こりえないような相互理解がなされたり、人間関係の変化が起こったりしますが、そういった「救い」が全くない物語です。 特に、小学生のころの経験が40歳になっても尾を引く様子を描いた辻村深月の「早穂とゆかり」には恐ろしさを感じました。 「いじめ」について考えるきっかけにはなりますが、実際に「今」いじめに(それぞれの立場から、ではあっても)悩んでいたり関わっていたりする人には刺激が強いかもしれません。 世の中の不条理さをひしひしと感じさせる作品でした。
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いじめ、といっても単純な話ばかりではない。ひねりが効いていてなかなかよい。 加害者、被害者、傍観者、先生などなど いろんな立場から描かれるいじめ。どうしてなくならないのだろう、決してなくなるものでないなら、どうやってやり過ごすかそれが大事なのではないかな。 ただ、テーマがテーマ...
いじめ、といっても単純な話ばかりではない。ひねりが効いていてなかなかよい。 加害者、被害者、傍観者、先生などなど いろんな立場から描かれるいじめ。どうしてなくならないのだろう、決してなくなるものでないなら、どうやってやり過ごすかそれが大事なのではないかな。 ただ、テーマがテーマなだけに、後味はあまりよくないが。
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荻原浩「サークルゲーム」 小田雅久仁「明滅」 越谷オサム「20センチ先には」 辻村深月「早穂とゆかり」 中島さなえ「メントール」 なんせ『「いじめ」をめぐる物語』なので、重苦しいんじゃないかと予想はしてましたが、まあやっぱり重苦しいです。 そんな中、「サークルゲーム」の矢村先生の...
荻原浩「サークルゲーム」 小田雅久仁「明滅」 越谷オサム「20センチ先には」 辻村深月「早穂とゆかり」 中島さなえ「メントール」 なんせ『「いじめ」をめぐる物語』なので、重苦しいんじゃないかと予想はしてましたが、まあやっぱり重苦しいです。 そんな中、「サークルゲーム」の矢村先生の「~だから許されると思ったら~」という空気を読まないきっぱりした態度が実にすがすがしい。本来こうした空気を読めない教師、といった役どころは苦手なのですが…ここまできっぱりしてると心地好いなあ。
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いじめにまつわる5人の作家の短編集。 いじめの話なので、どれも読後感はあまりよくないが、荻原浩のサークルゲームはちょっとすっきりしたかな。
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タイトル通り「いじめ」にまつわる短編集。 お気に入りは越谷オサム「20センチ先には」。いじめが取り返しのつかない事態を招くことになる、という教訓にもなるとは思うのですが。なんとも皮肉。タイトルの意味もなんともいえない……まさかそう来るとは。 辻村深月「早穂とゆかり」もかなりひりひ...
タイトル通り「いじめ」にまつわる短編集。 お気に入りは越谷オサム「20センチ先には」。いじめが取り返しのつかない事態を招くことになる、という教訓にもなるとは思うのですが。なんとも皮肉。タイトルの意味もなんともいえない……まさかそう来るとは。 辻村深月「早穂とゆかり」もかなりひりひりさせられる一作。かたちに見えるいじめでなくとも、こういうのもされた方は忘れないんだなあ、と。
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