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原発訴訟が社会を変える の商品レビュー

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2022/01/06

前半における原発訴訟過程のくだりは、利権に群がる企業と政府関係者が地元住民の命を軽視する現実を突きつけてくる。弱き者の声を社会はどう応えるべきなのか、それは一部の人々だけではなく、私たち一人ひとりの責任である。便利を享受するのは果たして生活の豊かさなのか、その陰で虐げられている生...

前半における原発訴訟過程のくだりは、利権に群がる企業と政府関係者が地元住民の命を軽視する現実を突きつけてくる。弱き者の声を社会はどう応えるべきなのか、それは一部の人々だけではなく、私たち一人ひとりの責任である。便利を享受するのは果たして生活の豊かさなのか、その陰で虐げられている生活や日常があることを真摯に受け止めて、本当の豊かさを話し合う場を身近に持とう。ただ後半部の原発推進派に対する論破という言葉に刺々しさを感じる。勿論権力に対する抗いの中でそのくらいの無頼さが必然だと反論してこようが、そこには分断を煽る姿勢が垣間見えて、果てなき平行線がいたずらに時間を浪費するだけなのだ。私は分断ではなく寛容さを諫言として提示できることを望む。そこがいばらの道であろうと、論破では決着は訪れることはない。

Posted byブクログ

2019/08/16

アトムズ・フォー・ピース  河合弘之監督映画を観た。種の滅亡をひきおこすような破壊と引き替えに進歩する科学は認めてはならないというところが印象的だった。  原子力が夢のエネルギーといわれていた時代を私は知らない。のぞむような未来にならなかったということを克服するのは難しいのかもし...

アトムズ・フォー・ピース  河合弘之監督映画を観た。種の滅亡をひきおこすような破壊と引き替えに進歩する科学は認めてはならないというところが印象的だった。  原子力が夢のエネルギーといわれていた時代を私は知らない。のぞむような未来にならなかったということを克服するのは難しいのかもしれない。母親が昔、「22世紀はアトムくんのような世界になると思っていた」と言っていたことを思い出す。そういうノスタルジーと原発はあまり関係ないのかもしれないけれど、なぜかそんなことばかり考える。

Posted byブクログ