JIN-仁-(文庫版)(全13巻) の商品レビュー
長いことかけてドラマを見終え、あらためて原作を読んだが、あれよと二日かからずで読了。15年遅れのスタンディングオベーションです。 現代パートの恋人がおらず、新撰組(沖田)が深く関わるなどがドラマ版との大きな違い。 ドラマの出来の良さが大きく、追体験としてジ〜ンときたところも否めな...
長いことかけてドラマを見終え、あらためて原作を読んだが、あれよと二日かからずで読了。15年遅れのスタンディングオベーションです。 現代パートの恋人がおらず、新撰組(沖田)が深く関わるなどがドラマ版との大きな違い。 ドラマの出来の良さが大きく、追体験としてジ〜ンときたところも否めないけれど、主要キャラクターがみな素晴らしく、歴史的にもくるくる状況が変わる幕末に、人間力で立ち向かう姿に感動した。 緻密に描かれた全てのコマに最大限のリスペクトです。
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タイムスリップ物 現代の外科医が幕末に飛ばされ、坂本竜馬の詩を阻止しようとする。タイムパラドックスに挑む話。現代医学の点滴やペニシリンを持ち込む。歴史は変えられないか?
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このコロナ騒ぎ(2020年春)の中で、各局が過去の名作の再放送をしたが、「仁」もその一つで、大沢たかお扮する脳外科医南方仁と幕末に生きた武家の娘、綾瀬はるかの咲らの演技に魅了された。仁はふとしたことから幕末にタイムスリップする。時は文久2年(1862)、ちょうど『英和対訳袖珍辞書...
このコロナ騒ぎ(2020年春)の中で、各局が過去の名作の再放送をしたが、「仁」もその一つで、大沢たかお扮する脳外科医南方仁と幕末に生きた武家の娘、綾瀬はるかの咲らの演技に魅了された。仁はふとしたことから幕末にタイムスリップする。時は文久2年(1862)、ちょうど『英和対訳袖珍辞書』が刊行された年である。そこで、負傷した咲の兄、橘京太郎(小出恵介)を助けることで、橘家の世話になる。そこには武家の妻である、厳しい栄(麻生祐未)がいた。仁は、わずかに持っていた簡単な手術道具だけで、江戸の人々の外科手術をつぎつぎとし、人々の信頼を得ただけでなく、当時の感染症であったコレラとも戦い、さらには当時まだ発明されていなかったペニシリンを民間手法でつくり、これを日本中に広めようとす。仁は人々を救いながら、歴史を変えることは果たして人々のためになるのかと自問を続ける。やがて、かれは西郷の病気を治したり、坂本龍馬と知り合い大の親友となり、その暗殺をくい止めようとまでする。 ドラマと原作の違いは、当然のことながらドラマが多くのエピソードを省略しただけでなく、咲と仁との結婚、京太郎の運命、数年後にもとの世界にもどる仁が見た世界の違いとなって現れる。原作では仁と咲は自然に結婚へと向かうが、最後に事件があって仁は現実世界に引き戻される。二人は結局結婚したのかしなかったのか。さらに、ドラマでは冒頭で、仁が脳手術に失敗して死なせてしまう恋人中谷美紀が、ドラマ全編を通して、花魁であったり医学生であったりして登場するが、原作は仁が恋人に振られ、その指輪を江戸時代まで持っていくことで、恋人の影はまったくない。さらに、原作では仁たちがつくった病院が、もどってみると、自分が勤務する病院の名前になっているが、ドラマでは小さな病院として残っているだけである。さらに、ドラマでは名前さえも忘れた仁に咲が恋文を残すのだが、そういうプロットは原作にはない。原作とドラマが違うのは当然のことだが、ぼくはそれぞれを思いだし、その妙味を味わっている。
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バタバタバタ〜ッとすべて見事に解決し大団円! まじめにマンガを読んだのは本当に久しぶりです。この作品の前に読んだのが、かわぐちかいじさんの「沈黙の艦隊」でした。人物のメンタマの描き方が似ていると思いました。 面白いビックリから物語ははじまります。歴史や医学知識がしっかりと描きこ...
バタバタバタ〜ッとすべて見事に解決し大団円! まじめにマンガを読んだのは本当に久しぶりです。この作品の前に読んだのが、かわぐちかいじさんの「沈黙の艦隊」でした。人物のメンタマの描き方が似ていると思いました。 面白いビックリから物語ははじまります。歴史や医学知識がしっかりと描きこまれたよい作品でした。20巻の長い物語のなかには話を作るためのわざわざ事件だなと感じさせるものもいくつかはありましたが、まずは許容範囲です。20巻で終わるのか?と思うくらいいろいろな未解決を残しながら最終巻に突入します。バタバタバタ〜ッとすべて見事に解決し大団円!このあたりもうすこしゆっくりと進めてもらってじっくり楽しみたかったです。 読みごたえのあるよい作品でした。
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ヘボン登場ということで、手にした本。正直絵柄は苦手で、ちょっと読み始めは苦労。タイムスリップとかのSF的要素が苦手というのもある。しかし、作品の完成度は高い。医学の知識は私にはないからわからないが、時代背景は綿密に調べて書いてある。横浜の大火まで描いているのはビックリした。徹底的...
ヘボン登場ということで、手にした本。正直絵柄は苦手で、ちょっと読み始めは苦労。タイムスリップとかのSF的要素が苦手というのもある。しかし、作品の完成度は高い。医学の知識は私にはないからわからないが、時代背景は綿密に調べて書いてある。横浜の大火まで描いているのはビックリした。徹底的に取材した上で作品の世界観を構築している。
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