誰でもないところからの眺め の商品レビュー
「ぼのぼの」のマンガ家、いがらしみきおが、なんだかとんでもない作品を書いていました。 いわゆる「震災後」の、何かが根本的に変わったはずの世界を、ここまで描いた小説も、マンガも、ぼくは知りません。 「揺れ続けている世界」に気付くのは、世界から「はじき出されている」老人や子供た...
「ぼのぼの」のマンガ家、いがらしみきおが、なんだかとんでもない作品を書いていました。 いわゆる「震災後」の、何かが根本的に変わったはずの世界を、ここまで描いた小説も、マンガも、ぼくは知りません。 「揺れ続けている世界」に気付くのは、世界から「はじき出されている」老人や子供たちであるという視点には、いがらしみきおというマンガ家が、始めから持っている感性の鋭さと洞察の深さを感じました。 ブログに感想を書きました。覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202011060000/
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☆2つでも良いんだけど、前に読んだ同作者の”Sink”との整合性を考え、この評価に。題材を3.11に取る以上、面白可笑しい作品にはなり得ないだろうけど、ただ意味が分からんだけ、ってのもいかがなもんかと。
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認知症が伝染する。 脳の原点回帰。 忘れることで大事なものが見える。 危機状況における人間の動物化。
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怖い、すごく怖い。もしもこうなったら、、、という怖さが迫ってくる。死んでしまう人と、それでもなんとかして生きようとする人。
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すさまじい漫画。漫画の表現を開拓している。 ベテランだからこそかける、実験的な、本質的な漫画。 童夢を思い出した。 童夢は若き大友のフレッシュさがあったが、この作品は円熟。 アイアムアヒーローの100倍怖い。 ドラゴンヘッドの3倍は怖い。 人間の本質、闇。
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いがらしみきお先生ってほのぼのの作者の人だよな、という前情報しかないままこの作品を読みましたが、自分の思い描いていた世界観とのギャップにビックリしました。 地震の影響で認知症のような症状を引き起こしていく住人達、 序盤の空気感からの荒廃っぷりが凄まじいなと感じました。 自己を失っ...
いがらしみきお先生ってほのぼのの作者の人だよな、という前情報しかないままこの作品を読みましたが、自分の思い描いていた世界観とのギャップにビックリしました。 地震の影響で認知症のような症状を引き起こしていく住人達、 序盤の空気感からの荒廃っぷりが凄まじいなと感じました。 自己を失ってしまった人間は心臓が動いていても死人同然である。 という救いのないメッセージを強く感じました。
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