たらふくつるてん の商品レビュー
こうやって落語が生まれたのかぁというのを知ることができて、また落語への興味が深まりました。 理不尽な取り締まりやお咎めと闘いながら、人を笑わせる、面白い噺を作り上げていったんだなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
塗師をしていた武平はひょんなことから人殺しの濡れ衣をきせられ、追われる身となり江戸へ逃げる。 そこで鹿野武左衛門と名乗り、咄家としての地位を獲得していく様子。 吉原にいる女によって人殺しの濡れ衣が晴れたこと。 妻の敵討ちとやってきた兄弟との対決。 武左衛門のそばで彼と一緒に面白いことについて模索した人たち。 島流しとなったものの、武左衛門の咄を楽しんでくれた殿の力によって、命拾いしたこと。 咄家、鹿野武左衛門は実在した人なのね。 実際は島流しになったみたいだけど、よくまとめられて面白かった。 時代物って歴史に疎い私にとって読むのが難しいんだけど、たまに読むとやっぱり面白いんだよね。
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「江戸落語の始祖」といわれた鹿野武左衛門の謎と波瀾に満ちた半生を描く長篇小説。 もっとテンポ良く、ストーリー自体にもクスグリがあるかと思ったが、武左衛門自身にも魅力が感じられなかった。
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江戸綱吉公の時代、面白い噺を町辻で話す芸人達がいた。その辻話に魅了された男が、やがて江戸で噺家となるまでを描く話。 この作者は初めてだけど、読みやすくて良かった。今の落語の成り立ち話で、成る程という感じ、面白かった。
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江戸時代の噺屋、鹿野武左衛門の物語。読み終わってから知ったけど、実在した人物とのこと。落語の祖らしい。落語のことを知ってたらもっと楽しめたかもしれない。
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江戸,綱吉の時代の落語の始まりを描いているのかな.ひょんなことから体良く騙され,仇と狙われ,京から江戸に出て,噺家として成長していくその過程がやはり落語のようで,オチがあって面白い.甲府の殿様,粋な計らいがさすが.
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