古本 神田神保町ガイド の商品レビュー

毎日新聞社

2022/10/24

古本が集まる街と言えば神田神保町だ。

今回のガイドは2003年に発行されたものだが、今はもうないお店、亡くなられたマスターも登場。

亡くなられたと言えば、「さぼうる」のマスター鈴木文雄さんだ。昨年末に亡くなられた。創業から60年以上、神保町の歴史と共に人生を送って来られた。

そんな鈴木さんが「神保町の魅力を語る」で登場。

神保町は古書街の街です。我々、喫茶店はいわば裏方です。裏方として磨きをかけて、古本屋さんを支えていきたい。

このようなことを仰っていた。

違う世界から今日もさぼうるを見守っているのかな。

「思い出の喫茶店」の中に、今日も行ってきた1949年創業の「ラドリオ」や1952年創業の「ミロンガヌォーボ」も載っている。

神保町は、戦前からにぎわっていたそうだ。その理由は、市電(のちの都電)の乗り換え場所だったからだ。

中国人留学生も多くやって来て胃袋を支える中華料理店もできた。

都電の廃止と大学の移転で神保町の衰退が心配されたが、地下鉄の開通でもっている。

ページをめくっていくと、第44回神田古本まつりの様子が載っている。

去年は中止になったので、今年は開催してほしいなあと思ったら、復活でうれしい。

古本を買って純喫茶で充電したい。